「World App 4.0」でWorld IDが大幅な機能の進化
「“虹彩”用いた本人認証」を支払いにも、出会いにも活用。それがWorld IDの提案
2025年05月02日 11時00分更新
ゲームやエンタメとの融合
ゲームやエンタメとの連携にも注目したい。
ミニアプリの登場によって、ゲームやアプリ内コンテンツも、より手軽に楽しめるようになった。認証済みユーザー同士だけが会話できるチャット機能「World Chat(ベータ版)」など、プロジェクトの特性を活かしたサービスも盛り込まれる予定だ。
さらに、マッチングアプリ「Tinder」とのコラボレーションにより、認証済みプロフィールを活用した安全な出会いの提供が可能となるなど、エンタメの枠を超えた可能性も広がっていくとする。
World IDを使ったTinderの年齢確認は、まず日本国内向けにテスト運用される計画だという。
アメリカに7500台を設置、新型Orb
さらにスマートフォン状の新デバイスも
今回の発表と併せて、アメリカ合衆国でもWorld IDがリリースされることが明かされている。
認証に使う「Orb」デバイスも刷新。今後、北米では1年のあいだに7500台以上のデバイスが設置される予定だという。これにより、18億人のアメリカ在住者がWorld IDにアクセスできるようになるとしている。
イベント終盤には「Orb Mini」と呼ばれるスマートフォン状のデバイスも披露した。詳細なスペックや販売形態などは明かされていないものの、レンズを2つ背面に備え、設置型のOrbと同様に、ユーザーの虹彩をスキャンする機能を実装するもののようだ。
今回の刷新は、単にデジタルによる便利さを追求するものではなく、社会や経済活動を根本から変えようとするプロジェクトとしての姿勢を示すものだろう。このプロジェクトがどのように私たちの日常を再定義しようとするのか、今後もその進化を注視していきたい。
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