第115回

【今月の自作PCレシピ】組み立てやすさを重視！ 30万円切りで組む旬のRadeon RX 9070 XT搭載ゲーミングPC

2025年05月03日 13時00分更新

　パソコンならでの高解像度、高画質でゲームをプレイしたり、ゲームプレイなどを録画配信したり、音楽を楽しんだりといったさまざまな用途に、自分の好みでマシンを組み立てられるPC自作。あれこれ考えながら、パーツを選定するのは楽しいが、ある程度の知識が必要になる。

※写真はイメージです。実際に使用するパーツとは異なります

　そんなパーツ選びは、YouTubeの動画を参考にして構成するのも良いが、パーツショップの店員に勝るものはない。ゲームやクリエイティブ作業といった用途に、LEDで魅せるPC、静かなPCなど、さまざまなPC構成の相談を受け、その場で提案しているからだ。そこで、秋葉原の主要パーツショップ店員におすすめの自作PCの構成（レシピ）を毎月お届けしていこう。

　”パーツ選びには自信がない”、”最新のパーツ構成で組みたい”、”いまどんな構成が良いのか検討がつかない”などといった人に、是非参考にしてもらいたい。

週末や連休を活かして自作できる
”組みやすさ”お墨付き！

　少し前までは寂しかったパーツショップのビデオカードコーナーだが、GeForce RTX 5000シリーズは一転して潤沢になり、好みのモデルを選べるようになっている。今12万～14万円のラインでダントツ人気となっているAMD Radeon RX 9070シリーズも、潤沢とまではいかないが、少ないながら店頭に並んでいる。

GeForce RTX 5000シリーズは、潤沢となっているので安心だ

　10万円以下のビデオカードとなるGeForce RTX 5060が5月に発売されるが、そのほか目新しいパーツの登場予定はない（Radeon RX 9060 XTが登場という噂もあるが正式発表はまだない）。そのうえ、PC自作の定番CPUとなるRyzen 9000シリーズがわずかに値下がりするなど、ゲーミングPCを組むのに悪くないタイミングが訪れていると言える。

　今回は重たいゲームタイトルとしても認識されている人気ゲーム「モンスターハンターワイルズ」を快適に楽しめるゲーミングパフォーマンスに、週末や連休を活かして自作できる”組みやすさ”を押さえたレシピを提案してもらった。

　構成は自作レシピでおなじみのTSUKUMO eX.の6階スタッフ紅谷さんに相談した。パーツ一式購入の相談とともに、組み立て代行も受けている同店。日々、さまざまな構成の組み立て代行を行なっているとあって、組み立てしやすいパーツや、パーツの組み合わせのノウハウは文句なしと言える。

中央通りにあるTSUKUMO eX.。地下1階から6階までPC関連を扱っている。6階では、自作パーツ一式購入の相談もできる

要望に合わせた構成を提案してくれる6階スタッフの紅谷さんに相談した

　ゲーミングパフォーマンス、コスト、組みやすさといった点を押さえた紅谷さんのゲーミングPCレシピは、Ryzen 7 9700XとRadeon RX 9070 XTをベースに構成。総額はOS別で約28万5000円となっている。

WQHD、4Kゲーミングを楽しめる紅谷さん提案のレシピ。総額はOS別で28万5060円だ

組みやすさお墨付き！週末や連休で組めるWQHDゲーミングPC
CPU	AMD「Ryzen 7 9700X」（8コア/16スレッド、最大5.5GHz）	5万8980円
CPUクーラー	CPS「RZ400V2-BK」（120mmファン、サイドフロー）	3480円
マザーボード	MSI「MAG B650 TOMAHAWK WIFI」（AMD B650、ATX）	2万980円
メモリー	Crucial「Crucial Pro DDR5-5600 32GB CP2K16G56C46U5」 (16GB×2、DDR5-5600）	1万3900円
ストレージ	Samsung「990 EVO Plus 2TB MZ-V9S2T0B-IT」（2TB M.2 SSD、PCIe4.0×4）	1万9980円
ビデオカード	SAPPHIRE「SAPPHIRE PULSE Radeon RX 9070 XT GAMING 16GB GDDR6」（Radeon RX 9070 XT、16GB GDDR6）	13万7800円
PCケース	ANTEC「P20C」（ミドルタワー、ATX）	1万1980円
電源ユニット	ANTEC「GSK850 ATX3.1」（850W、80PLUS GOLD）	1万5980円
ファン	CORSAIR「RS120 Single Fan CO-9050188-WW」（120mmファン）	1980円
総額（税込）		28万5060円