イマーシブ・フォート東京は、4月25日より、新しいイマーシブシアター「真夜中の晩餐会~Secret of Gilbert's Castle」をスタートする。
イマーシブ・フォート東京は2024年3月にオープンした世界初の「没入型テーマパーク」で、入場者が当事者として世界や事件の中に入り込む「イマーシブ(没入)体験」を様々なアトラクション、ショップ、レストランで経験できるのが特徴だ。
「株式会社 刀」が企画・開発から運営まで自社で行うテーマパークで、2022年に閉館した「ヴィーナスフォート」を利用した施設である。
現在のイマーシブアトラクションは、今年の3月に新作として生まれ変わった19世紀のロンドンを舞台とした「The Sherlock」、劇場型謎解きゲーム「今際の国のアリス」、体験型演劇「東京リベンジャーズ」、そして江戸の遊郭を体験できる「江戸花魁奇譚」の4本で、今回、新作として、「真夜中の晩餐会」が加わった。
19世紀フランスの貴族の館の招待客になりきる
「真夜中の晩餐会~Secret of Gilbert's Castle」
「真夜中の晩餐会」は、豪華でミステリアスな19世紀のフランスの貴族の世界の「光と影」を最前列で目撃する、かつてないイマーシブシアターだ。
「The Sherlock」では、観客は空気となってその世界を回遊したが、「真夜中の晩餐会」では、名前のある招待客の一人となるのだ。
さらに、劇中の一幕として演出されたコース・ディナーが提供され、物語と連動した五感で楽しむ体験となっている。
「真夜中の晩餐会」はジルベール氏の娘「ソフィ」と、その婚約者を紹介する披露宴。体験は、ジルベール邸で開かれる「真夜中の晩餐会」の招待状がゲストに渡されるところから始まる。
招待状には、ゲストそれぞれの役名や登場人物との関係性といった物語上の設定が記されている。招待客として参加するので、招待状の自分の名前と、招待のいきさつをきちんと覚えておこう。
暗い森を抜けて、館につくと、メイドと執事に一人ずつ呼び出され、待合のため個室に案内される。すでに、そこでは観客は役名で呼ばれ、キャストと会話し、この世界に入っていく。
時間になると、豪華なシャンデリアが並ぶ、晩餐会場に案内され、ディナーが始まる。ここでも、観客は役名で呼ばれ、いろいろなキャストと会話が繰り広げられる。
館の主のジルベール氏のスピーチや、婚約者カップルの紹介、ゲストの祝辞が続く。ジルベール氏の娘「ソフィ」の歌はなかなかの感動ものだ。
そして、食事が終わると、ダンスシーンとなる。観客もキャストに誘われて、踊ることができ、これは絶対に参加したほうが没入できるのでオススメだ。
ここからまでは華やかな「明」の世界だが、ここで晩餐会場が暗転し、隠されていた館の秘密が暴かれ、怒涛のストーリーが展開していく。
イマーシブシアターの真骨頂が始まり、観客は館の部屋や、街の礼拝堂、雑貨店、理髪店へと移動し、各所でキャストとともにストーリーを体感する。没入する場所によって、観客ごとに全く異なる体験となる。これもイマーシブシアターの面白さで、同じシアターでも来るたびに異なる体験ができるのが面白い。
ネタバレになるので、その内容は書かないが、自分も役名になりきり、19世紀のフランス貴族と、館で起きる大事件を2時間たっぷり体験できる。
本作のクリエイティブ・ディレクターを務める興山友恵さんは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン「ホテル・アルバートII」(2019年)、西武園ゆうえんち「没入型ドラマティック・レストラン豪華列車はミステリーを乗せて」、イマーシブ・フォート東京「江戸花魁奇諌」、「フォルテヴィータ事件簿」など、イマーシブシアター作品の制作総指揮を手がけてきた第一人者。
筆者はイマーシブフォート東京の開園時にシャーロックを体験したが、黒子としての参加だった。新作の「真夜中の晩餐会」は、観客が実在する人物としてシアターに関わるという、一歩進んだ没入体験である。
お料理も美味で、まさに五感で楽しめるエンターテインメント。ぜひ、予約して「没入」体験して欲しい。
キャラクター数:25
体験可能人数:50人
体験時間:120分
年齢制限:18歳以上
料金:2万4800円
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