LINE WORKSラジャー特別編2
LINE WORKSラジャー 100均有線イヤホンでもOK! 便利でスマートな使い方は?
2025年06月04日 09時00分更新
スマートフォンをトランシーバーとして活用する音声コミュニケーションアプリ「LINE WORKSラジャー」。音声通話と同時にAIによって文字起こしされ、音とテキストでコミュニケーションできる新しいツールの活用術を徹底解説。今回はイヤホンやヘッドセットを「LINE WORKSラジャー」で使ってみた感想を紹介する。
LINE WORKSラジャーは、スマホアプリさえインストールすれば、スマホのスピーカーとマイクで利用できる。例えば、第三者があまりいない、深夜の館内警備などではスピーカー機能でも従来のトランシーバーのように使えるので問題ないかもしれない。とはいえ、スピーカー機能でのやり取りは周囲が静かでないと音声が聞き取りにくく、さらに接客業の店頭などでは、顧客にやりとりが筒抜けになるのは好ましくない。そんな時はイヤホンやヘッドセットを利用してラジャーを使うのがオススメだ。しかも、業務用製品だけでなく、個人が持っている製品でも利用できるのだ。
100均アイテムでもOK、有線イヤホンを使う
まずは、もっとも安価に済ませられる有線イヤホン。スマホに装着できるなら100均のイヤホンでもOK。この場合は、LINE WORKSラジャーの音声はイヤホンで聞くことができるが、マイクが付いていないイヤホンを接続して話す場合はスマホのマイクを利用することになる。
こちら側の音質はイヤホンに依存するのでそこそこになるが、相手に伝わる音声はスマホを利用するので、最近の端末であれば高音質になるだろう。
スマホの付属品でOK、マイク付き有線イヤホンを使う
スマホに付属するような有線のマイク付きイヤホンであれば、スマホを取り出さなくても会話ができる。話す場合は、マイクボタンを押せば会話が開始され、もう一度押すと終了する。LINE WORKSラジャーは、ボタンを長押しして話すモードと、タップして開始・終了を行うモードを切り替えられるが、マイク付き有線イヤホンのボタンを使う場合は設定に関わらず、ボタンを長押しする通話はできないのだ。
この場合は、集音性能はイヤホンについているマイクに依存する。あまり安い製品だと、マイクの性能が低く、相手が聞き取りづらいかもしれないので、業務に導入する前にテストすることをお勧めする。
もし、手持ちの一般的なミニジャック端子のイヤホンを使いたいのに、スマホの端子がLightningやUSB-Cの場合は変換アダプタを利用できる。ミニジャック-Lightning/USB-Cの変換アダプタは量販店で500~1000円程度で販売されている。
片耳用の高音質マイク付きイヤホンを使う
音楽用のイヤホンだと両耳がふさがってしまうのが嫌だ、というのであれば片耳用のイヤホンも使える。業務用でも使える高品質な製品もいろいろと登場している。
例えば、「F.R.C. ABLEON AN-23」(エフ・アール・シー)はマイク部分が大きく、服に装着して利用する。片耳はふさがるが、しっかりと音を聴きとれるし、送信する音質も上々だ。また、同メーカーのF.R.C. ABLEON AP-26であれば、従来型のトランシーバーマイクのようにボタンを「長押し」しながら発話することが可能で、慣れ親しんだユーザーにとって体験の一貫性がある。イヤホン部分は2.5mmジャックで差し替え式になっているため、断線時でもイヤホン部分だけを買い換えれば良いため、コスト効率が良い。環境によっては、耳に触れるため衛生面から従業員ごとにイヤホン部分を使い分けたい場合でも安心だ。
「F.R.C. ABLEON AN-23」は業務用っぽいデザインになっている。製品サイトはこちら
ビジネスシーンにぴったりのワイヤレスヘッドセット
LINE WORKSラジャーはワイヤレスデバイスにも対応している。ただし、ワイヤレス動作する場合は、PTT(プッシュ・トゥ・トーク)という技術に対応させる必要がある。2025年1月に対応デバイスの第一弾が公表され、その中で紹介されていたひとつが「Jabra Perform 45」となる。
「Jabra Perform 45」は店舗や現場で働くフロントラインワーカー向けに開発された片耳用Bluetoothヘッドセットだ。本体重量が18gと軽量コンパクトなデザインで装着性はばっちり。高性能ノイズキャンセリング・マイクを搭載しており、現場スタッフ同士の迅速かつクリアなコミュニケーションを支援してくれる。
スマホとBluetooth接続することで、LINE WORKSラジャーのプッシュ・トゥ・トーク(PPT)通信をJabra Perform 45のボタン操作で行えるよう最適化されている。
ボタンを押してLINE WORKSラジャーで発信する。製品サイトはこちら
Jabra Perform 45の価格面はプロ向け製品のため、市販の一般的なイヤホンより高価だが、値段に見合った性能を備えている。
ちなみに、プロっぽいデザインというのも選ばれる理由の一つになっているそう。カッコいいからモチベーションが上がる、というのではなく、誰から見ても仕事している、とわかるためだ。店頭で顧客が音楽用のイヤホンを両耳にしているスタッフを見て、さぼっていると勘違いする可能性もあるという。
以上が、LINE WORKSラジャーでイヤホンやヘッドセットを使う方法となる。仕事場の状況や予算、運用形式によって適したデバイスを使おう。もちろん、全員が同じデバイスを使う必要もない。現場の人はヘッドセットを使い、バックヤードはスマホだけ、本社にいる人はイヤホンを使う、といったこともできるのだ。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう








