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唯一無二の血圧計付きスマートウォッチ「HUAWEI WATCH D2」が好調のファーウェイ、血圧測定イベントを開催

ファーウェイ

 ファーウェイ・ジャパンが4月14日に「デジタル技術を活用した血圧測定フォーラム」というイベントを開催した。ファーウェイは血圧計を搭載したスマートウォッチ「HUAWEI WATCH D」「HUAWEI WATCH D2」を発売している。同イベントではそれらの開発経緯や、日常的に血圧を測定することの有用性について説明された。また、ファーウェイと協力関係にある医療機関やパートナー企業の担当者もゲストとして登壇した。

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 上の写真は、左からファーウェイ デバイス 日本・韓国リージョン プレジデント ハ・レイ氏、テクノクラフト 執行役員 小林のりこ氏、上海交通大学医学院付属瑞金医院 教授 王 継光氏、自治医科大学 内科学講座 循環器内科学部門 教授 苅尾七臣氏、ヘルスケアテクノロジーズ 代表取締役 鴻池大介氏、ファーウェイ デバイス ウェアラブル&スポーツヘルスケア部門 プレジデント リコ・ジャン氏。かなり多くの関係者が集った。

カフが小さくなった「HUAWEI WATCH D2」

 最初に登壇したのは、中国のファーウェイ本社で、ウェアラブル&スポーツヘルスケア部門を率いるリコ・ジャン(Rico Zhang)氏だ。ジャン氏はヘルスケア分野におけるファーウェイの取り組みについて語った。

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ファーウェイ デバイス ウェアラブル&スポーツヘルスケア部門 プレジデントのリコ・ジャン氏

 ジャン氏は健康の4つの基礎として「運動」「睡眠」「情緒」「飲食」を挙げ、これらを個人が能動的に管理できるデバイスとして、スマートウォッチの優位性をアピールした。なかでも、血圧と心電図を測れる「HUAWEI D」シリーズは、健康意識の高い人に支持されているとのこと。

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ファーウェイが課題解決に取り組む、健康に関する4つの基礎

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WHOも高血圧の問題に取り組んでおり、2030年までに高血圧の有病率を33%削減することを目標としている

 日本では今年2月に発売された「HUAWEI WATCH D2」は、24時間の血圧自動計測に対応し、カフを小さくし、装着感を向上させたことをアピールした。ファーウェイが昨年リニューアルした健康モニタリングシステム「TruSense」によって60項目以上のデータを計測できることも紹介。これからの10年に、さらに機能を拡張していく計画があることも明かした。

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ファーウェイのウェアラブル製品は5つのシリーズで展開

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HUAWEI WATCH Dシリーズは手首で血圧を測定できる

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HUAWEI WATCH D2は前モデルよりもコンパクトになり、装着感も向上した

 ちなみに、イベント後の質疑応答では、来場者から「今後、血糖値を測定する機能を搭載する計画は?」という質問が出た。ジャン氏は「すでに一部の国では高血糖のリスクを評価する機能を提供している。血糖値の測定は、非常に期待されている分野なので、研究・開発を継続していきたい」と回答していた。

同程度の血圧上昇でもアジア人のリスクは欧米人より高い
そのため、よりしっかり血圧をコントロールする必要がある

 続いて、自治医科大学の教授で、日本高血圧学会の理事長を務める苅尾七臣氏が登壇し、最新の血圧測定の研究について報告された。

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自治医科大学 内科学講座 循環器内科学部門 教授 、特定非営利活動法人 日本高血圧学会 理事長 苅尾七臣氏

 苅尾氏によると、高血圧は多くの重大な病気を引き起こす原因となるが、アジア人は欧米人よりも血圧上昇によるリスクが高いという。しかし、日常的に血圧を測る人はまだ少なく、「多くの人が血圧をコントロールできていない」と指摘した。

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苅尾氏はアジア人のほうが高血圧による発病のリスクが高いと警告

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日本を含め、アジア人は血圧に対する意識が低く、コントロールできていないのが実情

 血圧値は常に変動するもので、その波形が大きな意味を持つとのこと。朝夕だけでなく、ウェアラブルデバイスによって24時間の血圧の変動を見ることは非常に重要だと語った。

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高血圧は重大な病気を発症するリスクとなる

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苅尾氏によると、血圧値は1日に10万回変動するとのこと。血圧が上がる状況や原因を知り、抑制するように心がけることが大切だ

 我々がすぐにできる取り組みとして、まず毎朝血圧を測定し、収縮期血圧(最高血圧)が130以上だったらリスクがあると捉え、生活習慣を改善するようにすることを提言した。

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 血圧は夜間や早朝は低くなるので、朝起きてすぐに測定して、高い数値が出たら要注意。また、病院などでは正常な血圧値なのに、実は日中に血圧が大きく上がる人もいる。「仮面高血圧」と呼び、日常的な血圧測定が重要となる

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