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JN-5X40-Nをレビュー

5K2K(5120×2160ドット)の40型湾曲ディスプレーが15万円台でも「安い」と感じるワケ

2025年04月26日 10時00分更新

文● いちえもん 編集●ジサトライッペイ/ASCII
提供: 株式会社JAPANNEXT

HDRやIPS、R2500の湾曲率など没入感を高める要素が豊富

 JN-5X40-Nを触って最も感動した点は、5K2Kの没入感だった。「HDR」を有効にすれば、色味がより鮮やかになり、画面の没入感がさらに増す。ゲームや映画鑑賞の質を高めてくれるはずだ。

 また、視野角が広いIPSパネルを採用しているところも魅力。どの角度から見ても色や輝度が変わらず、個人だけではなく複数人視聴にも最適だろう。使用シーンとしては、プレゼンテーションや映像鑑賞なども考えられる。

5K2K(5120×2160ドット)の40型湾曲ディスプレーが15万円台でも「安い」と感じるワケ

色鮮やかな映像を表示できるHDRに対応

5K2K(5120×2160ドット)の40型湾曲ディスプレーが15万円台でも「安い」と感じるワケ

色再現度の高さが魅力のIPSパネルを採用している

 しかし、なんと言っても没入感を高めてくれる最大の要素は、ディスプレーの湾曲にあると感じた。JN-5X40-Nの湾曲率は「R2500(半径2.5m)」。「R」のあとにつく数字が大きいほど湾曲具合はゆるやかになり、逆に数字が小さいほど曲がっているということになる。

 一般的に、ゲーミング用途ではR1000(半径1m)~R1500(半径1.5m)程度の、大きく湾曲したディスプレーが向いているとされている。つまり、JN-5X40-Nはゲームよりもほかの用途を意識したモデルと言える。JN-IPSC3752UWQHDPR-H-C65Wのレビュー記事でも述べたが、筆者は一般用途向けのウルトラワイドディスプレーなら、個人的にはR2500ぐらいの湾曲がちょうどいいと思っている。

 なぜなら、湾曲が強すぎると画面の視認性が悪くなるほか、画面酔いを誘発させる恐れがあるからだ。ゲームプレイなら問題ないが、テキスト入力やネットサーフィン時に画面が歪んで見えると違和感を覚えてしまうし、見づらいあまりにモチベーションが下がってしまうなんてことも。

 ゆえに、一般用途向けの湾曲ディスプレーなら下記の画像のようなゆるやかさ、R2500ぐらいがベストなのだ。無理して画面を曲げなくてもいい。これぐらいでちょうどいいのだ。

5K2K(5120×2160ドット)の40型湾曲ディスプレーが15万円台でも「安い」と感じるワケ

湾曲率:R2500だと、曲がり具合がかなりゆるやか。これぐらいが動画資料やふだん使いにはちょうといい

KVMとUSB Type-C給電に対応するインターフェース

 続いては、JN-5X40-Nの背面を見てみよう。最初に断っておくと、中央にあるオレンジ色のリングは光らない。「LEDのライトアップが楽しめたらいいのに……」と思ったが、これもオシャレの1つの形ということで目をつぶるとしよう。

5K2K(5120×2160ドット)の40型湾曲ディスプレーが15万円台でも「安い」と感じるワケ

中央のリングは光りません

 インターフェースはかなり豊富で、背面にはHDMI 2.0、DisplayPort 1.4、USB Type-C、USB Type-B、USB Type-A×2、オーディオ出力、電源ポートを備える。そのほか、側面にはUSB Type-A×2も搭載。映像入力はHDMI 2.0、DisplayPort 1.4、USB Type-Cの3系統で、USB Type-A/BはKVM用となる。

5K2K(5120×2160ドット)の40型湾曲ディスプレーが15万円台でも「安い」と感じるワケ

背面にはHDMI 2.0、DisplayPort 1.4、USB Type-C、USB Type-B、USB Type-A×2、オーディオ出力、電源ポート

5K2K(5120×2160ドット)の40型湾曲ディスプレーが15万円台でも「安い」と感じるワケ

左側面にはUSB Type-A×2

 注意すべきは、映像入力端子ごとに5K2K時の最大リフレッシュレートが異なるところ。DisplayPortとUSB Type-Cの場合は最大75Hzだが、HDMIでは最大45Hzになる。

5K2K(5120×2160ドット)の40型湾曲ディスプレーが15万円台でも「安い」と感じるワケ

DisplayPortとUSB Type-C接続時のリフレッシュレートは最大75Hz

5K2K(5120×2160ドット)の40型湾曲ディスプレーが15万円台でも「安い」と感じるワケ

HDMI接続時はリフレッシュレートが最大45Hzになってしまう

 このようにインターフェースはクセがあるものの、便利なところもある。まずはUSB Type-C給電。最大65Wの給電に対応し、対応ノートPCなら映像を出力しながら充電できる。もちろん、対応スマホやUSB Type-C給電が可能なデバイスでも同様の恩恵が受けられる。

5K2K(5120×2160ドット)の40型湾曲ディスプレーが15万円台でも「安い」と感じるワケ

USB Type-Cケーブル1本で画面出力と充電をまかなえる

 KVM機能のサポートも好印象だ。2台のPC間でディスプレーとキーボード、マウスを共有できる。1台目のPCは映像入力端子(HDMIかDisplayPort)とUSB Type-B、2台目のPCはUSB Type-Cで接続。キーボードとマウスはUSB Type-Aに接続するわけだが、わかりづらいと思うので以下の画像を参照してほしい。

5K2K(5120×2160ドット)の40型湾曲ディスプレーが15万円台でも「安い」と感じるワケ

KVM機能のおおまかなイメージ図

 HDMI接続時のリフレッシュレートは惜しいが、PCで使うぶんには高機能なインターフェースと言える。画質のクオリティーや没入感の高さもさることながら、この機能性もJN-5X40-Nの評価を十二分に引き上げてくれる要素だ。

 なお、KVM接続は付属のケーブルでまかなえるが、HDMIケーブルもあったら言うことなしだった。しかしながら、最近のノートPCはUSB Type-Cで十分だし、ここは「まぁいいか」で済ませるとしよう。

5K2K(5120×2160ドット)の40型湾曲ディスプレーが15万円台でも「安い」と感じるワケ

電源アダプターとそのケーブルのほか、DisplayPortケーブル、USB Type-Cケーブル、USB Type-B to Type-Aケーブルが付属

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