山下智久に福士蒼汰も存在感を発揮! サバイバル・スリラー「THE HEAD」シリーズを彩る日本人キャストたち
2025年04月14日 18時00分更新
極限状態に置かれた人間たちの壮絶な心理合戦を描いた日欧共同製作のHuluオリジナルドラマシリーズ『THE HEAD』。同ドラマは『HOMELAND/ホームランド』でエミー賞を受賞したラン・テレム氏が製作総指揮を務め、さまざまな国で活躍する実力派俳優陣が集結している。そんな中、日本人キャストとして、シーズン1では山下智久、シーズン2では福士蒼汰がメインキャストとして出演しており、全セリフを英語で演技をしたことも大きな話題となった。このほどRakuten TVにて「THE HEAD」シリーズが配信されたということで、日本人キャストの活躍ぶりを紹介する。
本シリーズは極限状態の中で“誰を信じることができるのか”という究極の選択に迫られながら、登場人物たちが精神的にも肉体的にも追い詰められていくサバイバル・スリラー。タイトルにもなっている“THE HEAD”の通り、頭部がない死体を発見したことをきっかけにシーズン1では南極にある科学研究基地、シーズン2では太平洋の中央に浮かぶ巨大コンテナ船を装った秘密研究基地を舞台に犯人捜査と心理合戦が繰り広げられる。
物語が進むにつれて犠牲者が増えていき、疑心暗鬼に陥り徐々に窮地に追い込まれていくキャラクターたちの心境に思わずハラハラしてしまうストーリーだ。
シーズン1から登場する山下は、微生物学者で「ポラリスVI南極科学研究基地」の研究チームに初めて参加し、越冬隊のメンバーにも選ばれたアキ・コバヤシを演じている。
太陽が昇らない冬の6カ月の間、基地に滞在するアキら10人のうち、半年後には7人が死体となって発見されてしまう。シーズン1は、唯一の生存者と言われていた医師のマギー・ミッチェル(キャサリン・オドネリー)から語られる真相や回想シーンでストーリーが展開されていく。アキはマギーと心を通わす関係性でありつつ、主要メンバーの中では中立な立場として存在感を放っているキャラクターだ。
山下は堂々たる姿と持ち前の演技力で、英語のセリフで激しいケンカを始めるシーンをはじめ、銃撃されてしまうマギーを助けるために手術を行う場面や彼女とのキスシーンなど、劇中で重要な役割を多く担っている。
そして、最終話の衝撃的なラストシーンまで、アキはマギーと行動を共にしており、忖度なしで物語にとっても彼女にとってもキーパーソンであるアキを演じきった山下からは、海外ドラマ初出演だったとは思えない貫禄を感じることができた。その後、米仏日共同製作ドラマ『神の雫/Drops of God』で主演を務めたのも納得だ。
一方、シーズン2は前作の生存者の一人でありマギーとは深い因縁がある天才生物学者アーサー・ワイルド(ジョン・リンチ)が率いる科学チームが次々と起こる不可解な出来事に巻き込まれていくストーリー。福士はコンピューターエンジニアのユウト・ナカムラ役として登場しており、アーサーから船内にいるはずのないマギーの行方を追ってほしいとの秘密の依頼を受けているという重要人物の一人だ。
「全員が怪しい!」と、考察合戦や犯人予想を楽しむ視聴者も多く、スリリングな展開も大きな話題となった。
山下と同じく海外ドラマ初出演の福士だが、日本のドラマや映画とはまた一味違う彼の新たな魅力が詰まっている。もともと英語が好きで、10代の頃から独学でコツコツ10年以上英語を学んでいたこともあり、福士の英語セリフは耳心地もよく、自然な姿でチームに溶け込んでおり、今後の海外作品での活躍にも期待がかかる。
さらに彼の演じるユウトはインターネット上でのやりとりを通じてマギーとの接触を試みるなど、物語の展開に大きく関わる存在でもあるので、注目してもらいたい。
各シーズン1話60分ほどで見終えることができるだけでなく、思わず一気見したくなるようなストーリー構成も魅力の一つ。世界を舞台に活躍する2人の勇姿を見届けてみてはいかがだろうか。
(C)Hulu Japan
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