CR-V e:FCEVの利点 その4
ゴルフバッグ3個の分の荷室スペース
大型の水素タンクを搭載する都合、荷室は階段状になっています。その分だけ荷室スペースは少なくなっているのですが、Hondaはこれを逆手にとって2階建て構造を採用。荷室内を綺麗に収納することができます。この板を取り外せば、ゴルフバッグが3個積載できます。ここまで入れば文句はないでしょう。
CR-V e:FCEVの利点 その5
電力が取り出せる!
CR-V e:FCEVの通常充電ポートに専用のアタッチメントを取り付けると、AC100Vを取り出せます。さらに荷室にあるCHAdeMOポートに専用のDC-DCコンバーターを接続すれば、より大電力が供給できるとのこと。一般の人が大型のDC-DCコンバーターを購入することはないと思いますが、行政の場合だと、災害時に避難所での電力供給に役立つことは言うまでもありません。
CR-V e:FCEVの注意点 その1
販売はリース契約のみ、ランニングコストは水素の価格次第
CR-V e:FCEVの車両価格は809万4900円。ですが、国から補助金として255万円が支給されるのだとか。つまり約500万円で手に入るというわけで、PHEVシステムを搭載する他社SUVと遜色ない価格に。そう考えると、悪い話でもないような気がします。
ですが、このクルマの販売形態は5年間のリース契約のみです。単純計算すると約500万円に金利を加えた金額の60回払い、月々約9万円となります。トヨタのクラウンが普通に販売しているので、Hondaも販売していいのでは? と思ってしまいます。
ランニングコストですが、水素が1kgあたり1650円。メーターを見ると、水素1kgで107.6km走行できることから、1km走行する度に15.33円のランニングコストが発生すると計算できます。これをレギュラーガソリン180円(1L)に換算すると、11.7km/Lのクルマに相当することになります。この燃費は同クラスのガソリンエンジン車は言うまでもなく、PHEV車と比べても悪い数字ではないように思います。
ちなみに経済産業省は、水素社会の拡大を目指し、2030年頃に水素1㎏あたり330円、将来的には1㎏あたり220円程度を目標としています。そうなるとコスパの良さでガソリンを圧倒! 早くそういう時代が来るといいのですが……。
CR-V e:FCEVの注意点 その2
車内にAC100V出力がない
残念に思ったのは、車内でAC100Vを取り出すことができないこと。外部から取り出せるのに、これはもったいないですね。ですが荷室には12Vの出力が用意されており、ポータブルバッテリーなどの充電ができます。
CR-V e:FCEVはこんな人にオススメ
「EVはいいけれど充電機がない!」という都市部に住む人
一充填が3分程度で、しかも600km走行できるのは実に魅力的です。とはいえ、インフラの課題があるので、導入できるエリアは限定的。ですので、どうしても都市部に住む人がメインになると思います。
ですが、条件が合えば高い静粛性による快適なカーライフが楽しめるでしょう。「EVはイイけれど、充電機がない」という人に、リースのみという条件付きにはなりますが燃料電池車はピッタリではないでしょうか。
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