新入社員や若手はチャットでの指示を怖く感じることがある。指示が単調で温度感がない。同じ依頼でも抑揚のない。指示を出している側はそんなつもりはないのに、「なんだか怒っている気がする」と怖がるかもしれない。
テキストチャットは感情が乗りにくい。特に会社で使うビジネスチャットは、どうしてもフォーマルになりがちだ。そんな課題を解決するLINE WORKSの機能はずばりスタンプ。「LINE WORKSで実現するやさしい職場」の第1回は、感情をうまく伝えるためのスタンプの使いこなしを紹介する。
テキストでのコミュニケーションに不安を感じる人もいる
今年も新入社員が仲間入りした会社も多いだろう。研修に励む姿を見ると先輩たちも初心を思い出し、新鮮な気持ちになるのではないだろうか。しかし、新入社員はフレッシュな笑顔の裏で、新しい環境に馴染もうと必死になっていることを忘れてはならない。
右も左もわからない状況で、早く組織の一員として認められたい、貢献したいという思いは、時に大きなプレッシャーとなる。「迷惑をかけていないだろうか」「質問しても大丈夫だろうか」「早く仕事を覚えなければ」といった不安が頭の中を駆け巡っているかもしれない。
当然、先輩たちは応援する気持ちを持っていることだろう。基本的な挨拶はもちろん、「何か困っていることはない?」や「その業務、少し説明しようか?」など、具体的な声かけをするといいだろう。
その際に覚えておきたいのが、近年、特に若い世代の間で、メールやチャットといったテキストでのコミュニケーションに対する苦手意識や、一種の「怖さ」を感じる傾向が見られるということ。
例えば、句読点の使い方一つにも過敏になっているという話も聞く。特に句点「。」が、冷たい、堅苦しい、あるいは怒っているといった印象を与えかねないと懸念し、その使用自体を怖く感じ、意図的に避ける若者もいると筆者はよく聞く。
とはいえ、先輩が自分の文体を無理やり調整するのは難しいし、その調整のためにコミュニケーションの速度が落ちては本末転倒だ。
もちろん、「句読点は必要」「誰も怒ってない」「気にするな」と言ってしまうのは簡単。しかし、先輩が新入社員に寄り添い会話しやすい状況をつくることはやさしい職場づくりの第一歩になる。そんな時におすすめなのが、LINE WORKSのスタンプだ。LINE WORKSにはビジネスで使えるスタンプが多数用意されている。
スタンプをメッセージ前に入れることでやさしい雰囲気を作る
スタンプでコミュニケーションを取るのももちろんいいのだが、今回はテキストを送る前に効果的なドアノックのようなスタンプを紹介したい。そのまま送ると、温度感のない指示と受け取られてしまうかもしれないが、その直前に「今いいですか」「ちょっと聞いてください」といったニュアンスのスタンプがあれば、新入社員の心理的なハードルを下げた状態でテキストを読んでもらえるだろう。
ドアノックとして使えそうなスタンプをピックアップするので、ぜひ活用してほしい。一部は限定スタンプだが、ドアを開いて顔を出しているような構図であれば同じように利用できるだろう。スタンプは、設定ボタンからダウンロードが可能。
他にも、メッセージの前に送るだけで、やさしい印象になるスタンプはたくさんある。例えば、「メールを送りました」というスタンプであれば、「メールを確認して返事してください」といったメッセージのプレッシャーを弱められる。「お知らせです~」というスタンプなら、固い告知も読んでもらえるだろう。
慣れない新入社員に連絡する際は、ドアノックのスタンプを付けて、やさしい職場にしてみてはいかがだろうか。
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