2025年春の新製品シリーズ、今回はスマホです。
今や猫の瞳を自動認識して撮ってくれるスマホカメラって珍しくなくなっているのだけど(良いことだ)、なかなかうまくいかないのが「動いてる猫」。特に室内猫。じっとしてれば簡単だけど、遊んでる姿を撮ろうとするとどうしてもぶれちゃう。
だがしかし、遊んでる猫もぶれずに撮れちゃうスマホカメラが少しずつ出てきている。その最新モデルがシャオミの「Xiaomi 15 Ultra」なのである。これはもっと宣伝してもいい。だって、こんな瞬間を撮れるのですよ。
今回はライカブランドのカメラを搭載した「Xiaomi 15 Ultra」で猫と遊ぶのだ。
大事なのは1点。遊んでる猫を撮りたいときは「モーションキャプチャ」ボタンをタップしてオンにすること。すると、シャッタースピードを速くしてくれるので、動いてる猫もブレずに撮れる。
実に簡単でよい。先ほどの写真もそれで撮ったものだ。「保護猫シェルターqueue」でやたらオモチャに執着する猫がいたので、遊びながら撮ってみた。
4つのカメラを搭載したクアッドカメラなのだけど、猫を撮るときは3x望遠の70mm F1.8カメラがなかなかいい。ほどよい距離感で撮れるし画質もなかなかいいのだ。
「ううう」とうなり声がしたので思わずそっちを見ると、猫同士の一触即発の瞬間が。ぱっとカメラを向けて3x(70mm)にしてモーションキャプチャオンで撮ったのがこちら。右の猫がじりじりとせまってて、左の猫は耳を寝かせて臨戦態勢になりつつ、身体はちょっと逃げごしって瞬間が撮れている。
せっかくなので新しいLeica限定フレームをつけて撮ってみたのだが、ちょっと白枠が太いかな、って気がする。フレームはいくつか選べるので、これはちょっとフレームが目立ちすぎと思ったら、シンプルなものを選ぶといい(フレームはあとからでも付けられるのでナシで撮ってもOK)。
フレームを変えてうちの黒猫を撮ってみた。70mmで撮ると、うちの猫も無駄にカッコイイ。
さらに、このレンズはすごく寄れるのである。ここまでアップで撮れてピントもちゃんと猫の瞳にあってるのだ。
うちの猫は動いてないところを撮ったので、モーションキャプチャはオフにしてある(だからシャッタースピードが遅い)。
Xiaomi 15 Ultraはモーションキャプチャボタンひとつで、静かにしてる猫と動き回ってる猫を瞬時に撮り分けられるのだ。このようにシャッタースピードをいくつにしようとか考えなくてもカメラ側が良きに計らってくれるのがスマホカメラの行くべき道だろう。みんなこの機能を付けてほしいと、家で猫を撮るたびに思う(今のところ数機種のみ確認)。
最後はLeicaフィルターから少し青っぽいモノクロ写真(サイアノタイプと呼ばれる、青いプリントが得られる写真技法の雰囲気を出している)。ドーム状の猫ベッドの中で丸くなってた。中が暗いので感度が上がったけど、モノクロで撮ったことで高感度時のざらつきもちょっと雰囲気が出てる。
撮れる写真の風合いも、スマホというよりは本職カメラに近いテイストで、記憶色重視の派手めな発色をしがちなスマホカメラとは、一線を画する写りを見せてくれる。
正直なところ「画面が大きくて通信機能を持ったポケットに入るコンパクトカメラ」として欲しいくらいですよ。
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筆者紹介─荻窪 圭

老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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