DDR 200対応で実測170MBの伝送に対応、1000時間テストで信頼性も抜群
ベルキン、SDカードの読み書きが速いUSBハブ「Connect USB-C マルチポートハブ」シリーズを発売
2025年04月09日 15時45分更新
ベルキンは4月9日、プレスラウンドテーブルを開催。「Connect USB-C 7in-1 Multiport Hub」など新製品3機種を発表した。
世の中のUSBハブはSDカードの実力を活かせていない?
ポイントの一つは、SD3.0+DDR200に対応し、高速データ伝送が可能である点だ。SDカードには様々な種類があるが、大きく標準のUHS-I(SD3.0)、DDR技術を搭載した高性能タイプのUHS-I(SD3.0)、UHS-II(SD4.0)がある。
ベルキンの説明では、SDカードでは2018年以降に市場投入された製品からDDRの技術が搭載され始め、現在では市場の約70%が高性能タイプのUHS-I対応カードだという。DDR技術採用の目安は毎秒104MB以上の伝送ができる点であり、サンディスクを例にとると、現行製品全体の約95%を占めている状態だという。
このようにメモリーカード自体の高速化は進んでいるのだが、カードを使う映像機器やハブについては、多くが標準のUHS-Iの転送のみにしか対応していない。つまり、カードが持つ伝送性能を十分に発揮できない状態がある。これは外付けのカードリーダーを導入した場合でも同様だ。
市場にはDDRには非対応のリーダー/ライターが多いという状況を踏まえつつ、カードの性能をフルに発揮できるUSBハブを市場投入することにしたのが今回の製品群となる。
製品としては以下の3製品がある。
「Connect 5-in-1 USB-C Multiport Hub」
実売6345円、USB-A×2、SDカードスロット、microSDカードスロットHDMI 2.0
「Connect 6-in-1 USB-C Multiport Hub」
実売6990円、100W PD対応、USB-C 3.2 Gen2/5Gbps、SDカードスロット、HDMI 2.0、Gigabit Ethernet
「Connect 7-in-1 USB-C Multiport Hub」
実売5490円、100W PD対応、USB-C 3.2 Gen2/5Gbps、SDカードスロット、microSDカードスロット、HDMI 2.0、3.5mmのアナログオーディオ入出力
SDカードの伝送は理論値で毎秒200MB、実測値でも毎秒170MB以上の速度が出せるという。映像伝送は4K/60Hz、2K/120Hz、1080P/240Hzに対応している。
本体は金属製(アルミ合金)で放熱などに優れている。SDカードからmicroSDカードへのデータコピーも可能だ。
ケーブルは21cmと長く取り回しもしやすくしている。耐久性にも十分に配慮し、ベルキン独自の「4段階保護システム」を装備する。
7-in-1のモデルについてはイヤホンジャックも装備しているため、イヤホンジャックを持たないiPadなどで映像編集をする際にも便利だという。ゲーミングやクリエイターなど幅広い層にアピールできる製品だとしている。
また、6-in-1のモデルはGigabit Ethernetに対応。5-in-1のモデルはUSB-C端子を持たないが10.4×4.7×1.6cmと小型で50gと軽量だ。
コネクティビティ製品はベルキンの得意分野
ラウンドテーブルには、Belkin Internationalのプロダクトマネージャーで、コネクティビティ製品を担当しているTony Kowk氏もオンラインで参加。現在ではUSB充電器などのイメージが強いベルキンだが、そのビジネスは元々、機器を接続するためのアクセサリーや周辺機器から始まった点を紹介した。1983年の創業時は、Apple IIcとMacintosh用のプリンターケーブル製造からスタートしている。
製品の信頼性の高さもアピールした。インテルなどのパートナーと一緒にデータの安定性と安全性を確保。ここに自信を持っているとする。
ハブやドッキングステーションでは、すべての製品でフルロードテストを実施している。ハブやドックの全てのポートを使用しながら、映像を出したり、高負荷をかけて、製品の安全性を検証する。業界の標準的なテストは24〜36時間程度だが、ベルキンはすべての製品で1000時間の検証が義務付けられているそうだ。
加えて、温度、耐振性、耐衝撃性、多重耐久性に関わるテストも実施しており、世界中にビジネスパートナーの厳しい要求に応えられる製品であるという。
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編注:記事の内容を一部更新しました。(2025年4月9日)
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