静岡発のスタートアップのソノファイは、富士通、イシダテック、東海大学とともに共同開発した冷凍ビンチョウマグロの自動検査装置「ソノファイT-01」を、今年6月から国内の水産加工業や漁協に向けて販売開始。順次グローバルにも展開していく予定。
従来はマグロの尾の部分を切って、職人が目視確認していた
これからはマグロを機械に載せて、1本12秒で判別可能
回転寿司では「ビントロ」と呼ばれ、お手頃に食べられるマグロとして人気がある冷凍ビンチョウマグロだが、その脂のりを確認するには、これまで職人による目視に頼る必要があったという。
具体的には、冷凍されたマグロの尾の部分を切り出し、それを解凍したうえで選別していたため、作業者によるバラツキや熟練した職人の存在、また時間がかかるといった問題が生じていた。
これらの課題を解決し、検査を自動化したのが「ソノファイT-01」となる。元々はマグロのおいしさ研究に知見を持つ東海大学と、超音波解析AI技術を持つ富士通による共同研究からスタートし、その成果に基づき、イシダテックがハードウェアを開発、ソノファイが富士通から技術供与を受けた超音波解析AI技術を装置に実装したとのこと。
検査には装置の上に置いて1本あたり12秒で済むことに加え、尾部分を切断する必要がなく全数検査が可能な点、専門スキルを持たないスタッフ1名でも操作できるというメリットがあるとしている。
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