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【現地レポ】2026ミラノ五輪会場をめぐってみた! 意外な準備状況とは?

2025年04月09日 07時30分更新

文● 中山智 編集●こーのス/ASCII

●ミラノ五輪は“広域分散開催”

 ちなみにミラノ・コルティナ五輪という名称が示すように、今回はイタリア北部各地を会場にした広域開催となっています。ミラノではホッケーやアイススケートといった競技が開催されますが、スキーやスノーボードなどの競技は、コルティナダンペッツォをはじめ複数の都市で開催されます。

■各会場と開催される主な競技
ミラノ:スピードスケート、ショートトラック、フィギュアスケート、アイスホッケー
コルティナダンペッツォ:アルペンスキー女子、ボブスレー、リュージュ、スケルトン、カーリング
アンテセルバ:バイアスロン
ブレダッツオ:スキージャンプ、ノルディック複合
テーゼロ:距離スキー、ノルディック複合
リビーニョ:フリースタイルスキー、スノーボード
ボルミオ:アルペンスキー男子、山岳スキー
ベローナ:閉会式

会場は北部イタリアに広がっており、スイスやオーストリアの国境にも近いです

●日帰りは難しい会場も……アクセスは事前チェックを!

 例えばコルティナダンペッツォはミラノから300kmもはなれていて、ミラノからの日帰りは厳しい感じ。今回はミラノ近郊の会場だけを見て回りましたが、競技によってはアクセスがかなり大変になりそうです。

 現状調べたところ、各会場へは以前レポートしたミラノ市内にあるランプニャノ・バス・ステーションからバスで行くのがアクセスしやすそうです。ただ開催中は特別な臨時のアクセス方法も用意されると思うので、観戦を計画している人は十分注意して、各種情報をチェックしておきましょう。

イタリア国内各地へバスが運行しているランプニャノ・バス・ステーションです

●展示会場「フィエラ・ディ・ミラノ」はスケート&ホッケー会場

 再び地下鉄に乗り、次の会場へと向かいます。到着したのはフィエラ・ディ・ミラノという展示会場。残念ながら訪問時にはイベントが開催されておらず、施設内には入れませんでした。この施設を利用しミラノ・アスパークとしてスピードスケート、アイスホッケーが開催されるそうです。

ミラノの地下鉄車両は、一部が波打った座席になっていておもしろいです

フィエラ・ディ・ミラノはイベント非開催のため閉鎖中で、立ち入ることができませんでした

●フィギュア&ショートトラックは「ウニポル・フォルム」で開催

 さらに地下鉄で移動したのは、地下鉄M2線の終点が最寄り駅でイタリア最大規模の屋内アリーナ「ウニポル・フォルム」。大会中はここをミラノ・アイススケーティング・アリーナとして、フィギュアスケートとショートトラックスピードスケートの競技が開催される予定です。

フィギュアスケートとショートトラックスピードスケートは、ウニポル・フォルムで開催されます

●唯一の新設会場「サンタジュリア・アリーナ」は建設中

 ミラノではもうひとつ、アイスホッケーの会場として「ミラノ・サンタジュリア・アイスホッケー・アリーナ」が設定されているのですが、こちらは唯一の新設会場で現在建設中。しかもGoogleマップで検索すると、公共交通機関ではちょっと行きにくい場所にあったため、今回は訪問を見送りました。こちらも大会期間中は臨時バスなどが出ることを期待したいですね。

 現地としては「まだ1年ある」という感じで、各会場とも五輪仕様にはなっていませんでした。とはいえ陽気な気質のイタリアのことなので、きっと大会期間中には、イタリアらしい陽気な雰囲気で大いに盛り上がることでしょう。

●食も充実!安くてうまいミラノグルメも魅力的です

 実は筆者自身、夏冬いずれの五輪も生観戦したことがないので、1度は現地で見てみたいところ。ミラノは観光スポットも多いし、食事も比較的リーズナブルでしかも旨い。皆さんも是非五輪観戦やミラノ観光を計画してみてはいかがでしょうか!

レストランでは、このサイズのチーズたっぷりのピザが8.5ユーロで提供されています

この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama)

世界60ヵ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。

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