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MSI「MAG B860M MORTAR WIFI」レビュー

マイクロタワーのゲーミングPCを自作するときに、コスト・性能の両天秤で選びたいB860M搭載microATXマザーボード

2025年04月25日 11時30分更新

文● 石川ひさよし 編集●三宅/ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

 Thunderbolt 4も、拡張性が拡張スロット1本というmicroATXを考えると欲しい機能。ゲームをポータブルSSDにバックアップすることもめずらしくなくなってきた。ところが内蔵ドライブにもかぎりがあり、バックアップとして同一PC内にあるものはあまりアテにならない。ポータブルや外付けが現実的だが、その中でも現在もっとも高速と言ってよいThunderbolt 4を利用できる、ポータブルSSDを選べるというのがポイントだ。また、高速なThunderbolt 4ならリストアも速く、なんならポータブルSSDからゲームを起動してもストレスが少ない。

Thunderbolt 4用のチップとしてIntel「JHL9040R」を搭載

マザーボード上の端子としては、フロントUSBに10Gbps Type-C×1基、5Gbps Type-A×2基、USB 2.0×4基がある。

オーディオチップはRealtek「ALC897」

ちょうどよいmicroATXからゲーミングPCライフをはじめよう

 せっかくMAG B860M MORTAR WIFIの実機があるので、1台組んでみた。CPUにインテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 265KF、ビデオカードにMSI「GeForce RTX 4070 Ti GAMING X TRIO 12G」を組み合わせたPCだが、ベンチマークスコアは以下のとおりだ。

3DMark
Speed Way 5569
Steel Nomad 5083
Port Royal 14100
Time Spy Extreme 10998
Time Spy 21782
ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク
4K 最高品質 10903(快適) 76.96fps
4K 高品質(デスクトップPC) 12416(とても快適) 86.76fps
4K 標準品質(デスクトップPC) 16538(非常に快適) 113.44fps
WQHD 最高品質 20726(非常に快適) 148.54fps
モンスターハンターワイルズ ベンチマーク(フレーム生成ON)
4K ウルトラ 13151 77.23fps
4K 高 16509 96.49fps ※推奨設定
4K 中 18894 110.60fps
4K 低 23082 135.27fps

 ベンチマークスコアのとおり、WQHD(2560×1440ドット)で最高画質を狙っていけるし、フレーム生成ONなら4K(3840×2160ドット)でも大丈夫といった感じだ。要はゲーミングPCの性能はおもにCPUとビデオカード(上のGPU)でほぼ決まる。ここは事実だ。

 ただし、長く使うとなればマザーボードのスペックが重要度を増す。MAG B860M MORTAR WIFIのゲーミング向けに設計されたヒートシンクやVRMが高い安定性、耐久性を実現してくれるし、充実した高速インターフェースがあれば拡張カードに頼る機会も少なくて済む。どうしても拡張カードでなければ実現し得ないという場合、ゲーミングmicroATXとしてベストな拡張スロットレイアウトが役立つ。

 とくにこれまで家庭用ゲーム機で楽しんできた方が、ゲーミングPCにステップアップしようというときにおどろくのが筐体の大きさ。ミドルタワーは大きすぎるという方に、ちょうどよいサイズ感のmicroATX、MAG B860M MORTAR WIFIでマイクロタワーくらいの筐体を組み合わせるのがベストと言えるのではないだろうか。

MAG B860M MORTAR WIFI詳細ページ
MSIサイト

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