ニッパーやペンチ、ヤスリといった工具の柄に使われていることが多い、ゴムのグリップ。つるっとした見た目と、赤や黄、青、黒といった目立つ色とで、「ああ、あれのことか!」とすぐにわかるかと思います。
最近は樹脂製のグリップが増えたのもあり、あまり見かけなくなりましたが、今でも結構な数の製品で使われています。
このグリップをよく観察すると、端が水滴のように膨らみ垂れていることがあります。このことから、液状のゴムを使っているのかな?、などと予想していました。液状のゴムとはいえ、工業用の素材でしょうし、高温に熱して溶かしたりする必要がありそう。そうだとすれば、個人で使うのは難しいだろうと考えてしまいますが……。
探してみたところ、乾けばゴムになるという、手軽に使えるコーティング剤がありました。それが今回紹介する、「プラスティ・ディップ」(Amazon価格 2900円)です。
●塗って乾けばゴムになる!
最大の特徴は、ペンキのように常温で塗って使えるのに、乾けばゴムになること。多少粘度は高いのですが、ラッカーうすめ液で柔らかくするとハケで塗ることができるため、広範囲の滑り止めとして利用できます。さらに濃度を薄くすれば、エアースプレーで吹くこともできるようです。
また、水や空気、光などの遮断ができるため、木材や金属などの腐食を防ぐ効果も高め。海の近くで塩害を防ぐ、電気周りに使って絶縁性を高める、水漏れや防水効果を高めるなど、幅広い用途があります。
大きな隙間を埋めるのであればコーキング材(充填剤)のほうが便利ですが、小さな隙間を埋めたい場合や、面全体を保護したいといった用途であれば、プラスティ・ディップが向いているでしょう。
個人的に興味があるのは、工具のゴムグリップを自分で作れるという点。100均のモンキーレンチを使って、実際に試してみました。
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