週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

8mm台なのに金属筐体でガチ頑丈! 2025年は「タフネススマホ」の世界にも激薄のトレンド到来

2025年04月14日 12時00分更新

タフなのにスリムなスマホが登場

2025年のスマホの流行は「薄型」だ!

 3月にバルセロナで開催された「MWC Barcelona 2025」には、あまり名前の知らないスマートフォンメーカーもひっそりと出展しています。今回発見したのは「IIIF150」というメーカー。

 まったく聞いたこともないメーカーなのですが、メタルボディーのタフネススマートフォンを開発しています。同社ブースでイチオシしていたモデルが「Air2 Ultra」という製品。

IIF150のAir2 Ultra

 Airという名前から想像できるように「薄い」「軽い」ことが特徴。MIL-STD-810H、IP68、IP69に対応し、マイナス10度からプラス40度の間で動作可能、6mの深さで24時間耐えうる防水性などタフ仕様になっています。にもかかわらず、厚さは8.55mm。一般的なスマートフォンでは当たり前の厚みでしょうけど、タフネススマートフォンの中ではこの薄さは際立っています。

タフネスなのに8.55mmの薄さを誇る

 背面カメラには6400万画素のナイトビジョンも搭載するなどアウトドアユースにも有用な機能を搭載。メインカメラは1億800万画素とこちらも十分な性能です。メタルボディーもスタイリッシュで美しい仕上げ。

1億画素カメラ+ナイトビジョンカメラを搭載

 チップセットはMediaTekのDiensity 7050、メモリー16GBにストレージは512GB、ディスプレーは6.8型です。バッテリーは5000mAhと一般的ですが、65Wの急速充電にも対応します。ブースで実際に使ってみましたが、カメラ起動中に床に落としても破損しないなど、普段使いのスマートフォンとして使うのも十分ありだと感じました。

あえて普段使いするのも良さそうだ

 タフネス端末はなぜかどの製品もワイルドなデザインを採用し、また最近は「何万mAh」クラスのデカバッテリーを搭載することがブームになっています。しかし、ユーザーが欲しいのは巨大なレンガのようなモデルではなく、このAir2 Ultraのような「頑丈な“普通”のスマホ」なのかもしれません。

 サムスンやTECNOがMWCで薄型スマートフォンを展示するなど、「薄さ」が2025年のキーワードになりそうです。なお、Air2 Ultraの価格は429ドル(約6万4000円)。実際に購入して使ってみたくなりました。

タフネスモデルの正しい進化かも

筆者紹介───山根康宏


 香港在住の携帯電話研究家。海外(特に中国)のスマートフォンや通信事情に精通。IoT、スマートシティー、MaaS、インダストリアルデザインなど取材の幅は広い。最新機種のみならずジャンク品から100万円のラグジュアリーモデルまであらゆる携帯電話・スマートフォンを購入する収集家でもあり、その数はまもなく1800台に達する。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
S