アイルランドのフィーチャーフォンは
カラフルでポップで多機能だった
3月上旬にバルセロナで開催された「MWC Barcelona 2025」にアイルランド発のフィーチャーフォン「Easco Phone」が展示されていました。カラフルなボディーの簡単ケータイと思いきや、着せ替えできたり、iPhoneから検索できたりとなかなか面白い製品なのです。ボディーカラーは数色ありますがいずれもカラフルでありながらも落ち着いた印象。
Eascoはアイルランドの企業ということで、その風土がこのような色合いを生み出しているのかもしれません。
フリップタイプの「Easco Phone Flip1 Pro」の本体サイズは約107.7×56.7×20.4mm、重量は150g。メインディスプレーは2.8型(320×240ドット)、アウトディスプレーは1.8型、背面カバーは取り外しでき、1000mAhのバッテリーも交換式です。3.5mmヘッドフォンジャックも備え、通信方式はLTEに対応。性能は今時のフィーチャーフォンとしては一般的です。
面白いのはカスタマイズ機能で、EascoLayoutと呼ぶ交換可能なキーボードが提供されます。テンキーパッドは、簡単に取り外して交換できるのです。
現在は「簡単ケータイ」風に変身させる、ショートカットボタン4つと横にメモを入れることのできるフォルダのついたキーパッドが提供されています。
このように一瞬にしてシニアでも簡単に使えるフィーチャーフォンに変身できるのです。
このEascoLayoutキーパッドそのものも複数のカラーがあるので、本体を着せ替える目的で別の色のテンキーパッドを取り付ける、という楽しみ方もできます。
今後はほかの種類のキーパッドが登場することも予想され、フィーチャーフォンをベースに様々な用途に使える端末としてユーザーを増やすこともできるでしょう。
なお、ストレート型タイプのEasco Phone Bar1 Proもラインナップされていて、こちら用のEascoLayoutキーパッドもあります。
ここまでなら「楽しいケータイ」で終わってしまうところですが、Easco Phoneには他社のフィーチャーフォンにない特徴的な機能が搭載されているのです。
こちらの写真はわかりやすくするため、あえてフロントカバーを透明していますが、何やら円形の基板が見えますね。これ、Easco FindMyテクノロジーと呼ぶトラッキングデバイスなのですが、なんとアップルのFind Myに対応。つまりAirTag互換なのです。
それだけではなくサムスンの「SmartThings Find」にも対応。ヨーロッパではこの2社のスマートフォンだけでかなりのユーザー数がいますから、Easco Phoneをなくしても簡単に探せるでしょう。
年配者や子供などが簡単に操作できるだけではなく、リモートから検索できる機能を搭載したEasco Phone、日本でも一定の需要がありそうですね。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります