第914回
猫瞳AFとチルト+バリアングル式モニタがうれしい! パナソニック「LUMIX S1RII」で障害物の隙間から猫撮影
2025年04月02日 12時00分更新
春の新製品で猫を撮るぞシリーズ。2025年の春は、ここ数年見られないレベルで続々と新製品が出てくるので、こんなシリーズを始めちゃうと大変なのであるが、まだまだ続くのである。
今回は、パナソニックのフラッグシップ機「LUMIX S1RII」。久々のフラッグシップ機リニューアルだけあって、あらゆるところに気合いが入ったモデルなのである。
猫撮りという立場で言えば、うれしいのは背面モニター。昨今のフラッグシップ機でよく採用されているチルト+バリアングル式なので、床や地面にいる猫もさっとモニタを開くだけで撮れるのだ。
最近のカメラはほとんどがバリアングル式で、低い位置にいる猫をさっと撮るときモタモタしがちだったのだけど、これならワンアクションで這いつくばりモードになれるからうれしい。全部のカメラのモニタがこれになればいいのに。
そして撮ったのがこちら。階調も柔らかで、色もいい。
で、どう見ても何かを狙ってるポーズだったので、動き出す瞬間を撮るぞ、と待ってたのだけど、何も起きませんでした。
まあ猫が相手なので、そこで焦ってはいけない……と言いつつ、オモチャで誘い出したりしてるのだから、ちょっとアレなんだけど。
これは猫瞳AFも猫連写もけっこうイケそうだ、ってことで外へ持ち出したのである。さっそく猫に遭遇。
モニタをチルトできるのはいいですな。フェンスの向こうに猫がいたけど、猫の顔がちゃんと見えてないのでフェンスにピントが合ってしまった(そこはちゃんと合わせて撮れよ、ってのは置いといて)。
でも、モニタをチルトして下から狙えば、フェンスを気にせず、しかも猫目線で撮れる。
そうそう、顔が全部見えてなくても、ちゃんと瞳を捉えれば手前に障害物があってもOK。
とある都内の公園の猫。どのアングルから狙っても手前に草がかぶってしまい、猫瞳AFの性能をチェックしろと言ってるようなもんだなと思いつつ狙ったのだけど、ちゃんと合ってました。エラい。
今回は、フェンス越しとか草越しとか手前に障害物がある猫にばかり出会ってしまったので、冒頭写真もその流れで。これもフェンス下の隙間から撮った猫だ。
とある神社で日なたぼっこしてるところを、そっと隙間から狙ったもの。カメラを向けていたら、それに気づいた参拝客の子どもが「猫だ」と言い、そっちに顔を向けた瞬間の図。
最後の写真も、隙間からの猫。神社沿いを歩いていたら、玉垣の隙間に黒い怪しげなもふもふを発見。そっと覗いてみると、黒猫がエアコン室外機の上で日なたぼっこしていたのだ。
カメラを向けると、めっちゃ警戒した顔でじろり。
昼寝の邪魔をしてしまったようで、申し訳ないのであった。
さて、このLUMIX S1RIIであるけれども、一番いいのは写りかな。LUMIXは色がいいと言われるけれども、さらに階調表現が滑らかでキレイなのだ。前モデルに比べると猫AFのレベルも連写性能も上がったので、本格的な猫撮影によさげである。
にしても、この3月は暑くなったり寒くなったりが極端で、人も大変だけど猫も大変でありましたな。
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筆者紹介─荻窪 圭

老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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