高性能で超コスパなモンスタースマホ、「POCO F7」シリーズの海外発表会を直撃
2025年03月29日 12時00分更新
シャオミは3月27日にシンガポールで新製品発表会を開催。POCOシリーズの最上位モデルとなる「POCO F7 Ultra」「POCO F7 Pro」の2機種を発表した。どちらの製品もクアルコムの高性能チップセットを搭載しながら、日本円で10万円を切る価格が魅力の製品だ。日本でも両製品が投入されることが発表済み。
当記事ではシンガポールでの発表会の様子を、写真を中心にお届けしよう。
立ち上げから7年目を迎えたPOCOシリーズ
発表会ではPOCO Global Head of Product MarketingのAngus Ng氏が登壇し、従来製品にも増してパワーアップした今回のPOCO F7シリーズ2機種の説明をした。FシリーズはPOCOのフラッグシップラインであり、性能を追求したモデルである。
シャオミのメインライン「Xiaomi」「Redmi」とは異なる別のブランドとして、POCOが誕生してから今年で7年目となる。7年間多くのユーザーに支えられたPOCOブランドは、シャオミの第3の柱になるまで成長した。POCOそのもののブランド認知度も年々高まっており、Kantar BrandZ 2024(ブランド価値を評価するランキング)によるとトップ50のブランドに入るまでに成長している。
POCOのブランド力を牽引するのは今回発表するF7 Ultra、F7 Proを擁するFシリーズだ。初代の「POCO F1」から毎年モデルチェンジを繰り返し、「POCO F3」からは2モデル構成となっている。
Fシリーズは高性能チップセットを搭載するハイパフォーマンスな性能も受け、ゲーミングモデルとしての評価も高い。これまでのFシリーズの出荷台数は530万台に達しており、その人気は年々広まっている。
今回はPOCOシリーズとして初の「Ultra」を冠したモデルが登場した。従来からの高性能・高コスパを引き継ぐProモデルに加え、Ultraモデルはさらに性能を引き上げた「パフォーマンス&コスパモンスター」と呼べる製品に仕上げられている。
ゲーミングのために生まれた「POCO F7 Pro」
まずはPOCO F7 Proが紹介された。POCO F7 Proの特徴は「パワフルなチップセット」「バッテリーと充電」「高度な冷却機構」「AIとゲームのソフトウェアチューニング」だ。
チップセットはクアルコムのSnapdragon 8 Gen 3を搭載。1年前のフラッグシップチップセットだがTSMCの4nmプロセスで製造されており、高性能かつ省電力にも優れている。AnTuTuのスコアも200万を軽く超えるなど、今でもそのパフォーマンスは衰えていない。前モデルの「POCO F6 Pro」よりパフォーマンスは27%アップしている。
バッテリーは6000mAhと一般的なスマートフォンより大容量。YouTubeの視聴は連続16時間が可能だ。しかも90Wの急速充電に対応し、37分で満充電が可能。1600回の充電後の容量低下は80%までなので、数年の利用にも十分耐えられる。
ゲームプレイ中に重要となる本体の冷却機構には、POCOシリーズ初となる3Dデュアルチャンネル・アイスループシステムを採用。冷却効率は従来比3倍となり、チップセットの温度を最大3度引き下げることが可能だ。
ソフトウェアのチューニングでは、搭載するHyperOS 2.0のAI機能を強化している。またWILDBOOST OPTIMIZATION 4.0はAIがゲームパフォーマンスを制御し、2Kのスーパー解像度表示も可能にする。画面のタッチ感度や追従速度も高められており、ゲーム体験をより快適なものにしてくれる。
本体カラーはシルバー、ブルー、ブラックの3色。日本でもこの3色が発売される。
カメラは5000万画素の広角でセンサーはLight Fusion 800を採用。超広角カメラも備えたデュアル構成となっている。
海外での販売価格はメモリー12GB+ストレージ256GBモデルが499ドル(約7万5000円)、ストレージ512GBモデルが549ドル(約8万3000円)。アーリーバード価格はそれぞれ449ドル(約6万8000円)、499ドル(約7万5000円)だ。
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