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GeForce RTX 4090 Laptopとベンチマーク比較

GeForce RTX 5090 Laptop搭載ゲーミングノートPC、Razer Blade 16 (2025)で内なる平穏を得る

2025年03月27日 22時00分更新

3基のNVEncがもたらすパワー

 動画編集におけるパフォーマンスを見るために、UL Procyonの「Video Editing Benchmark」を利用するとしよう。「Premiere Pro」を実際に動かし、4種類の動画のエンコード時間からスコアーを算出するテストだ。エンコードデバイスにはGPUを明示的に指定している。

GeForce RTX 5090 Laptop搭載ゲーミングノートPC、Razer Blade 16 (2025)で内なる平穏を得る

UL Procyon:Video Editing Benchmarkの総合スコアー

GeForce RTX 5090 Laptop搭載ゲーミングノートPC、Razer Blade 16 (2025)で内なる平穏を得る

UL Procyon:Video Editing Benchmarkにおけるエンコード時間その1。コーデックがH.264のテスト

GeForce RTX 5090 Laptop搭載ゲーミングノートPC、Razer Blade 16 (2025)で内なる平穏を得る

UL Procyon:Video Editing Benchmarkにおけるエンコード時間その2。コーデックがH.265のテスト

 4本の動画のエンコード時間において、Razer Blade 16 (2025)は前世代よりもおおよそ20%程度の高速化を果たしている。H.264よりも計算量が多いH.265のほうが前世代との差は大きい。

 ただし、このテストではCPU処理も行われているため、RTX 5090 LTとRTX 4090 LTとの差がすべてRTX 5090 LTのスゴさによるものとまでは言えない。Razer Blade 16 (2025)は前世代よりもCPUのコア数は減っているものの、Premiere Proを利用した動画エンコード性能では前世代を確実に超えてきたと言えるだろう。

 次は「DaVinci Resolve Studio」。検証時点における正式版(v19.1.4)でもまだ4:2:2 10bitフォーマットに対応していないため、レビュアー向けテスト用ビルドを利用した。4:2:2 10bitの4K動画を次々に再生するプロジェクト(再生時間約30秒)を用意し、それをビットレート80MbpsのH.265で出力する時間を計測。

 なお、Razer Blade 16 (2023)のRTX 4090 LTは4:2:2 10bitフォーマットをそのまま扱えないため、「Voukoder Pro」を組み込んで処理している。

GeForce RTX 5090 Laptop搭載ゲーミングノートPC、Razer Blade 16 (2025)で内なる平穏を得る

DaVinci Resolve Studioにおける出力設定

GeForce RTX 5090 Laptop搭載ゲーミングノートPC、Razer Blade 16 (2025)で内なる平穏を得る

DaVinci Resolve Studio:4:2:2 10bitフォーマット利用時のエンコード時間

 デスクトップPC向けRTX 50シリーズのレビューで散々見てきたように、Voukoder Proを利用するとCPU側で処理されるため、Razer Blade 16 (2024)の処理速度は長尺になった。まだDaVinci Resolve Studioの正式版は4:2:2 10bit出力に対応していないが、Razer Blade 16 (2025)ならVRAM搭載量も多いため、十分検討に値するノートPCとなるだろう。

 4:2:2 10bitフォーマットは当面必要ないという人向けに、それ以外の条件でも検証した。次のグラフは4K動画を4枚並べ、1本の8K動画(再生時間約3分)にエンコードした時間の比較だ。コーデックはH.265、ビットレートは150Mbps、プロファイルはmainを選択。エンコーダーはNVIDIAを指定している。

GeForce RTX 5090 Laptop搭載ゲーミングノートPC、Razer Blade 16 (2025)で内なる平穏を得る

DaVinci Resolve Studio:8K動画のエンコード時間

 ここではRazer Blade 16 (2023)でもNVEncが使えるため、先のテストほどの大差はついてない。しかし、それでもエンコード速度はRazer Blade 16 (2025)で劇的に向上していると言えるだろう。

 最後にDaVinci Resolve Studioの「Magic Mask」機能を利用し、約20秒の動画に対する自働マスクの処理時間を比較する。

GeForce RTX 5090 Laptop搭載ゲーミングノートPC、Razer Blade 16 (2025)で内なる平穏を得る

DaVinci Resolve Studio:Magic Maskの処理時間

 この処理にはAIが活用されているが、先のLM Studioのようにハードウェアリソース消費が大きくないため、Razer Blade 16 (2023)とRazer Blade 16 (2025)の処理時間に大差はなかった。

ゲームの性能検証は後編で

 今回は基本的なグラフィックパフォーマンス検証に始まり、AI処理や動画編集といったRTX 5090 LTのスペックが活きそうな用途に絞って検証を行った。LLMでは特に差が大きく、24GBのVRAMでないとまともに動いてくれない学習モデルを利用した場合、Razer Blade 16 (2025)の優位性がハッキリと表れた。

 同じAI処理でもVRAMが16GBあれば足りる用途(小さな学習モデルにおけるLLM、DaVinci Resolve StudioのMagic Maskなど)では僅差に終わったが、それでもRazer Blade 16 (2025)ではCPUもより強力になったことで、従来モデルに負けることはなかった。

 CPUの好み(物理12コアはやや半端に感じる)や、ディスプレー解像度の選択肢(横3840ドットの選択肢がない)で気になる点もある。しかし、とりあえずRTX 5090 LTを搭載したRazer Blade 16 (2025)は、導入費用が高くなってもノートPCで作業を完結させたい人にとって、「この上ない安心感」をもたらしてくれるだろう。

 では、このRazer Blade 16 (2025)はゲームにおいて前世代をどの程度上回るのだろうか? その点は後編にてお届けしたい。

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