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GeForce RTX 4090 Laptopとベンチマーク比較

GeForce RTX 5090 Laptop搭載ゲーミングノートPC、Razer Blade 16 (2025)で内なる平穏を得る

2025年03月27日 22時00分更新

GeForce RTX 5090 Laptop搭載ゲーミングノートPC、Razer Blade 16 (2025)で内なる平穏を得る

 NVIDIAが2025年1月に発表した「GeForce RTX 50シリーズ」は、次世代のグラフィックレンダリングのトレンド、すなわちニューラルレンダリング(ニューラルシェーダー)の実行にフォーカスしたGPUである。すでにデスクトップPC用として「GeForce RTX 5090」を筆頭に、「GeForce RTX 5070」まで4モデルを投入済みだ。

 このRTX 50シリーズが今度はノートPC向けに登場する。「GeForce RTX 5090 Laptop」と「GeForce RTX 5080 Laptop」を搭載したノートPCが様々なメーカーより順次発売される。「GeForce RTX 5070 Ti Laptop」及び「GeForce RTX 5070 Laptop」搭載ノートPCは4月に発売予定だ。なお、本稿では以降「GeForce」は省き、「Laptop」はすべて「LT」と略記する。

GeForce RTX 5090 Laptop搭載ゲーミングノートPC、Razer Blade 16 (2025)で内なる平穏を得る

NVIDIAの資料より抜粋。RTX 5090 LTおよびRTX 5080 LT搭載ノートPCは2025年3月31日より販売解禁。RTX 5070 Ti LTは4月初旬、RTX 5070 LTは4月終盤に発売予定となっている。RTX 5090 LT搭載ノートPCの北米予想価格は2899ドルなので、日本国内価格は60万円を超えてもおかしくないといったところか

GeForce RTX 5090 Laptop搭載ゲーミングノートPC、Razer Blade 16 (2025)で内なる平穏を得る

RTX 50 LTシリーズ搭載ノートPCの一例。昨今の流行を反映し、“最薄部が”15mm厚以下のゲーミングノートPCで採用されることを見込んでいる。ちなみに、「Starting at $1299」(1299ドル~)という表現は、RTX 5070 LT搭載モデルのことなのでぬか喜びは禁物だ

RTX 5090 LTを搭載するRazer Blade 16 (2025)で検証

 今回筆者は幸運にもRTX 5090 LT搭載モデルである、Razer製ゲーミングノートPC「Razer Blade 16 (2025)」をテストする機会に恵まれた。本稿ではRTX 5090 LTのパフォーマンス検証を主軸に、Razer Blade 16 (2025)はどのようなノートPCに仕上がっているのかをレビューしていきたい。

GeForce RTX 5090 Laptop搭載ゲーミングノートPC、Razer Blade 16 (2025)で内なる平穏を得る

レビュー用にお借りしたRazer Blade 16 (2025)。CPUは「Ryzen AI 9 HX 370」、GPUは「GeFroce RTX 5090 LT」を採用し、16型のWQXGA(2560×1600ドット、Razer表記では「QHD+」)OLEDディスプレーを搭載する。北米Razer直販ストアではRTX 5070 Ti LTモデルが2999.99ドルより、今回のRTX 5090 LT構成であれば4499.99ドルより提供されている

GeForce RTX 5090 Laptop搭載ゲーミングノートPC、Razer Blade 16 (2025)で内なる平穏を得る

天板裏面にはRazerのシンボルである「トリプルヘッド・スネーク」を配置。これは通電時にグリーンに点灯する

GeForce RTX 5090 Laptop搭載ゲーミングノートPC、Razer Blade 16 (2025)で内なる平穏を得る

左側面。左よりACアダプター、USB Type-A(10Gbps)×2、USB Type-C(USB4)、オーディオ入出力(4極プラグ対応)

GeForce RTX 5090 Laptop搭載ゲーミングノートPC、Razer Blade 16 (2025)で内なる平穏を得る

右側面。左よりSDカードリーダー(UHS-II対応)、USB Type-C(USB4)、USB Type-A(10Gbps)、HDMI2.1出力、ケンジントンロック用ポート

GeForce RTX 5090 Laptop搭載ゲーミングノートPC、Razer Blade 16 (2025)で内なる平穏を得る

USB Type-C(USB4)経由でも電力を取得できるが、本体の性能をフルに引き出すにはACアダプターが必須になる。Razer Blade 16 (2023)では350W出力のACアダプターだったが、今モデルでは省電力性が上がったのか280W出力のものに変わっていた。とはいえ、サイズは2023年モデルより少し大きくなっている点が残念

GeForce RTX 5090 Laptop搭載ゲーミングノートPC、Razer Blade 16 (2025)で内なる平穏を得る

裏面。底面から吸気して背面から排気するというスタンダードなスタイル。本体仕上げは良いのだが、皮脂が残りやすいところが難点である

GeForce RTX 5090 Laptop搭載ゲーミングノートPC、Razer Blade 16 (2025)で内なる平穏を得る

今回テストした機材はANSI配列のキーボードだった。Copilot+対応のPCであるため、スペースバーの右にはaltをはさんでCopilotを起動するキーが配置されている

GeForce RTX 5090 Laptop搭載ゲーミングノートPC、Razer Blade 16 (2025)で内なる平穏を得る

キーボードの最右列にはFnキー併用でマクロキーとしても動作するキーを5つ配置。うちM3からM5までのキーには、上から「Windowsキーを無効化」「パフォーマンスモードの切り替え」「マイクミュート」の機能が付与されている。M3およびM5は切り替え時に発光色が変化するので状態がわかりやすい。しかし、カーソルキー右とマイクミュートが近く、押し間違えやすいので注意が必要だろう

GeForce RTX 5090 Laptop搭載ゲーミングノートPC、Razer Blade 16 (2025)で内なる平穏を得る

「Razer Synapse」では、Razer Blade 16 (2025)のパフォーマンスモードを切り替えも可能。前掲の切り替えキーを押すことで、「バランス」から「カスタム」まで4つの設定を順次切り替えられる。ちなみに、デフォルトは「パフォーマンス」となっている

GeForce RTX 5090 Laptop搭載ゲーミングノートPC、Razer Blade 16 (2025)で内なる平穏を得る

今回テストしたRazer Blade 16 (2025)のディスプレー情報。リフレッシュレートは60Hzないし240Hzが選択できる。「RTX 5090 LTなのに横2560ドットなのか!」という感じもするが、解像度よりもリフレッシュレートを優先した選択なのだろう

GeForce RTX 5090 Laptop搭載ゲーミングノートPC、Razer Blade 16 (2025)で内なる平穏を得る

CPUの情報:「CPU-Z」で取得。コア数の部分に「4P+8E」とあるが、これはRyzenなのでPがZen 5のコア数を、EがZen 5cのコア数を指している。全コアがSMTをサポートするので論理コアは24コアとなる

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