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G-Master Velox Mini B860 Intel Editionをレビュー

超レアなハンドル付き小型ゲーミングPC、正面に置きたくなるユニークな見た目だけど実力派

サイドが正面!?なユニークPCケースを採用

 G-Master Velox Mini B860 Intel Editionは、Mini-ITXフォームファクターを採用した小型ゲーミングPCだ。その最大の特徴は、PCケースにDeepCoolの「CH160 Black」を採用していることだろう。

 電源スイッチやフロントインターフェースの位置からわかるように、標準的なPCケースなら側面にあたるガラスパネル部分が、正面扱いとなっているのだ。

超レアなハンドル付き小型ゲーミングPC、正面に置きたくなるユニークな見た目だけど実力派

PCケース単体の画像。電源スイッチの位置に注目

 もちろん、通常のPCのように横幅が短いほうを正面扱いで設置してもいいのだが、せっかく内部が見えるガラスパネル。これを正面にしない理由はない。

 また、天面には移動に便利なハンドルを備える点もユニークだ。ちゃんと持ち上げられる、実用的なハンドルである点も好感が持てる。

超レアなハンドル付き小型ゲーミングPC、正面に置きたくなるユニークな見た目だけど実力派

天面にハンドルを搭載し、移動しやすい

 さすがにノートPCのように屋外持ち出しは推奨できないが、「家の中で移動したい」というニーズには十分応えられるだろう。ふだんは自室でゲームを遊んでいるが、たまにリビングの大きなテレビで楽しみたい、なんてことも気軽に実行できる。

 タワー型の大きなデスクトップPCの移動は大仕事だ。本機のようなコンパクトPC、しかもハンドル付きであればスムーズに移動できるので、今までとは違った使い方ができるだろう。

大型空冷CPUクーラーもビデオカードも搭載可能

 小型PCは内部が狭いので、大型のCPUクーラーやビデオカードを搭載できないことが多い。しかし、G-Master Velox Mini B860 Intel Editionは、PCケースの特殊なレイアウトに加え、小型のSFX電源ユニットを採用することでスペースを確保。

 さらに、パネルはメッシュを多用しているので通気性もいい。つまり、コンパクトな筐体でもしっかりCPUやGPUなどの熱源を冷やせるということだ。

超レアなハンドル付き小型ゲーミングPC、正面に置きたくなるユニークな見た目だけど実力派

大型の空冷CPUクーラーやビデオカードも余裕で搭載できる

 試用機のCPUクーラーも標準構成のDeepCool「AK400」だった。サイドフローの空冷クーラーで、120mmファンを搭載している。比較的大型のモデルだが、写真を見てもらえばわかる通り、それでも内部空間には余裕がある。

 なお、CPUクーラーから出る熱風は、すぐ横にあるPCケースファンですばやく外部に排出される。そのため、CPUの冷却環境としては、小型PCとは思えないほど充実していると言えるだろう。

超レアなハンドル付き小型ゲーミングPC、正面に置きたくなるユニークな見た目だけど実力派

PCケースファンは標準で、Noctuaの「NF-F12 PWM」(120mm)を採用

 ビデオカードは標準構成ではMSIの「GeForce RTX 4060 VENTUS 2X BLACK 8G OC」だが、試用機ではASRockの「Arc B580 Challenger 12GB OC」だった。

 このビデオカードは奥行きが249mm、厚みは2スロットぶんなのでミドルクラスとしては標準的なもの。こちらもギチギチ感はなく、余裕を持って搭載している印象だ。

超レアなハンドル付き小型ゲーミングPC、正面に置きたくなるユニークな見た目だけど実力派

小型PCながらミドルクラスのビデオカードが余裕で入る

 なお、PCケースの底面もメッシュになっているため、ビデオカードには常に冷たい外気が送れるようになっている。ここまで通気性が良ければ、PCケース内温度の上昇を気にする必要はないだろう。

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