G-Master Velox Mini B860 Intel Editionをレビュー
超レアなハンドル付き小型ゲーミングPC、正面に置きたくなるユニークな見た目だけど実力派
2025年03月30日 11時00分更新
サイドが正面!?なユニークPCケースを採用
G-Master Velox Mini B860 Intel Editionは、Mini-ITXフォームファクターを採用した小型ゲーミングPCだ。その最大の特徴は、PCケースにDeepCoolの「CH160 Black」を採用していることだろう。
電源スイッチやフロントインターフェースの位置からわかるように、標準的なPCケースなら側面にあたるガラスパネル部分が、正面扱いとなっているのだ。
もちろん、通常のPCのように横幅が短いほうを正面扱いで設置してもいいのだが、せっかく内部が見えるガラスパネル。これを正面にしない理由はない。
また、天面には移動に便利なハンドルを備える点もユニークだ。ちゃんと持ち上げられる、実用的なハンドルである点も好感が持てる。
さすがにノートPCのように屋外持ち出しは推奨できないが、「家の中で移動したい」というニーズには十分応えられるだろう。ふだんは自室でゲームを遊んでいるが、たまにリビングの大きなテレビで楽しみたい、なんてことも気軽に実行できる。
タワー型の大きなデスクトップPCの移動は大仕事だ。本機のようなコンパクトPC、しかもハンドル付きであればスムーズに移動できるので、今までとは違った使い方ができるだろう。
大型空冷CPUクーラーもビデオカードも搭載可能
小型PCは内部が狭いので、大型のCPUクーラーやビデオカードを搭載できないことが多い。しかし、G-Master Velox Mini B860 Intel Editionは、PCケースの特殊なレイアウトに加え、小型のSFX電源ユニットを採用することでスペースを確保。
さらに、パネルはメッシュを多用しているので通気性もいい。つまり、コンパクトな筐体でもしっかりCPUやGPUなどの熱源を冷やせるということだ。
試用機のCPUクーラーも標準構成のDeepCool「AK400」だった。サイドフローの空冷クーラーで、120mmファンを搭載している。比較的大型のモデルだが、写真を見てもらえばわかる通り、それでも内部空間には余裕がある。
なお、CPUクーラーから出る熱風は、すぐ横にあるPCケースファンですばやく外部に排出される。そのため、CPUの冷却環境としては、小型PCとは思えないほど充実していると言えるだろう。
ビデオカードは標準構成ではMSIの「GeForce RTX 4060 VENTUS 2X BLACK 8G OC」だが、試用機ではASRockの「Arc B580 Challenger 12GB OC」だった。
このビデオカードは奥行きが249mm、厚みは2スロットぶんなのでミドルクラスとしては標準的なもの。こちらもギチギチ感はなく、余裕を持って搭載している印象だ。
なお、PCケースの底面もメッシュになっているため、ビデオカードには常に冷たい外気が送れるようになっている。ここまで通気性が良ければ、PCケース内温度の上昇を気にする必要はないだろう。
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