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「狙い目」名簿が出回っている昨今、対策は急務です

祖母宅に怪しい電話が! 高齢者狙いの計画的な詐欺は留守電とアレで防御しよう

2025年03月25日 18時00分更新

家族や親戚が持つスマホの「システムアップデート」を手伝ってあげましょう

スマホはまず「システムアップデート」から!

 まずは「見知らぬ電話には出ない」ということ。留守電にしておいて、録音された内容を正しく把握してから対応することが肝要です。またその場合でも、「相手に誘導された電話番号に簡単に架電しない」ということが重要になります。

 また、自宅の固定電話だけではなく、高齢者のスマホが狙われるケースも多発しています。固定電話と同様に「知らない番号には対応しない」「留守電も必ず精査する」という基本を高齢のご家族に日頃から説いておくべきでしょう。

 音声通話のみならず、電話番号を悪用するショートメッセージ(SMS)が送られてくることも増えています。メッセージに含まれているURLをタップしないよう言い含めておきましょう。

 何より重要なのは、これらのことを(たとえ嫌がられようとも)口酸っぱく伝えるとともに、もう1つ心掛けてほしいことがあります。

 それが、高齢者の方々が使っているスマホの「システムアップデート」です。スマホに見つかった脆弱性を修正するシステムアップデートは、重要なセキュリティ対策です。これを怠ることで、音声電話やSMSによる詐欺とはまた異なるセキュリティの弱点が露呈することにもなりかねません。

 たとえばNTTドコモは、Android OS対応スマホについて定期的にシステムアップデートを実施しています。これによって、スマホの脆弱性を狙ったサイバー攻撃の危険性を低下させることができます。ただし、スマホ製品ごとにアップデートの提供期間が設定されていますので、あまりに古い端末はシステムアップデートできない場合があります。その際はスマホの買い替えをおすすめします。

 高齢者向けの、いわゆる「あんしんスマホ」にはさまざまなサイバー攻撃から高齢者ユーザーを守る「あんしんセキュリティ」といったセキュリティ対策アプリの使用が可能なものの、その対策アプリでも守り切れないのがOS自体の脆弱性です。

 だからこそ、定期的なシステムアップデートは欠かせません。年末年始やお彼岸・お盆など、遠方に住むご高齢の家族に会う機会があれば、先に触れた電話への対応について注意喚起するとともに、システムアップデートの実行を勧めてください。場合によっては、代理でシステムアップデートを実行していただきたいものです。

 ということで、投稿者さんも被害を恐れてヒヤヒヤする日々を送っているかもしれませんが、積極的におばあさまへアドバイスを送るとともに、できれば時間を作ってスマホのシステムアップデートを実行してあげてください。

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