エレクトロニック・アーツが展開する「Apex Legends」では、3月25日にアップデートが実施される。これまでサポート、アサルトが大幅に調整されてきたが、このアップデートではスカーミッシャーに調整が入る。加えて、武器のアップデート、新イベントなどが実装予定だ。
今回は、アップデート情報に加え、開発者インタビューも実施したので合わせて紹介しよう。
スカーミッシャーは新たなパークを2つ獲得
スカーミッシャーは、新たに2つの新パークを獲得する。1つは、「Trailblazer(トレイルブレイザー)」。これは、味方のスカーミッシャーに向かってダッシュする際、スピードブーストを獲得するというものだ。
Lead Legends DesignerのDevan McGuire氏によると、例えば戦闘の際にまずはスカーミッシャーが先陣を切って、あとから仲間がスカーミッシャーを追いかける際などに素早やく動けるようになるとのこと。スカーミッシャーが仕掛けて、ほかの2人がそれをカバーするといった動きがやりやすくなりそうだ。
もう1つは、「Charged Knock」。こちらは、敵をノックすると、アビリティの追加チャージを獲得し、さらにHPが50回復するというもの。先に仕掛けることが多いスカーミッシャーが敵をノックすれば逃げスキルも復活し、HPも回復するので上手く立ち回れば生き残りやすくなるだろう。
オルターとレイスが調整
忍者走り復活!?&虚空を途中で解除可能に
また、レジェンドごとのアップデートも実施される。1人目はオルターで、ミニリワークが行なわれる。「Void Passage」は2チャージに増加し、通過可能な距離も延長されるほか、クールダウンが短縮される。「Void Nexus」は、再使用が可能になり、各プレイヤーごとに30秒のクールダウンが設定される。これにより、倒れた見方を召喚することが可能になるという。
また個人的に驚いたのがレイスの強化。レイスはオリジナルの三人称走行アニメーションが復活するほか、「虚空へ」はクールダウンが5秒短くなり20秒に。タクティカル発動時間は0.8秒(従来は1.25秒)と短くなり、攻撃ボタンもしくはタクティカルボタンでいつでも虚空へを解除可能になった。
なお、レイスの調整についてDevan McGuire氏によると、レイスのタクティカルは回避のためにとっておく人が多いため、スカーミッシャーのCharged Knockの発動機会が少なかったという。そこで、虚空をいつでも解除できるようにして、味方がピンチになったら解除して攻撃し、ノックしたら虚空がチャージされてまた発動できるというような立ち回りのために調整をしたそうだ。また、今回のアップデートで一番気に入っているものについても、Devan McGuire氏はこのレイスやオルターの調整を挙げていた。Devan McGuire氏は「この2人が戦場を大きく乱してくれるんじゃないかと期待しています」と話していた。
なお、スカーミッシャーのアップデートについて、以前から決まっていたのか、それとも前シーズンのサポートやアサルトの強化を鑑みてなのかということを聞いてみたところ、Devan McGuire氏は「2014年には決めていました。アップデートのそれぞれのやり方と規模、どのように変えていくのかというのは、調整しつつ決めていきました」とコメント。
Associate Design DirectorのJosh Mohan氏は「目標を持って各クラスのアップデートをしていくというのは、もともとから計画にありました。とくにシーズン22から24は顕著で、25はさらにこの頻度を上げていきたいと考えています。プレイヤーの方々からのフィードバックで、シーズン中に1つのクラスをアップデートをすると、それがよかったとしてもやり過ぎ感や飽きに繋がる可能性があることが分かったからです。そのため、フィードバックを受けてアップデートの期間を短縮しつつ、やり方も改善していこうと思います」と話していた。
なお、大幅な調整が行なわれていないリコンとコントローラーのクラスについて、今後アップデート予定はあるのかという質問に対して、Devan McGuire氏は「リコンとコントローラーについては、シーズン22にてアップデートを入れているので、今後焦点を当ててアップデートするというのは、現状は考えていません。ただ、これまでのサポートやアサルト、スカーミッシャーのような大きな変更は、この2つのクラスには入れていないため、コミュニティーの反応を学びつつ、必要そうであれば調整を入れる可能性はあります」とのことだった。
アクセラレータ武器が調整
SMGもマガジン増で強化
今回のアップデートでは、武器にもさまざまな調整が入る。特徴的なのが、アクセラレータ武器の調整だ。CAR SMGとG7 Scout、Nemesis Burst ARは、アクセラレータ・ポップアップが削除される。加えて、P2020、Volt SMG、Wingmanには、新たに追加されるよていだ。さらに、すべてのティアでレーザーサイトの効果が増加する。
また、SMGが全体的に強化され、マガジンサイズに調整が入る。逆にEVA-8には弱体化が入り、拡散パターンが拡大される。この変更についてLead BR DesignerのEric Canavese 氏は「SMGはマガジンサイズの向上によって性能が洗礼されると思います。また、EVA-8は球の拡散が広がったため、その隙をSMGが埋めてくれると想定しています。スカーミッシャーのアップデートも相まって、いいバランスになってくれると考えています」とコメントした。
武器メタについて、もともとメタを想定して調整をしているのか、調整したら偶然メタが生まれているのかという質問をしたところ、Eric Canavese 氏は「コミュニティーの反応を狙ったアップデートもありますが、大きくはゲームに対しての方向性や目標を持って武器の変更やテコ入れを行なっていることが多いです。とはいえ、意図していない反応もあります。軽い変更のつもりだったけど、プレイヤーにとっては大問題というような反応が返ってくることもありますので、コミュニティーの方々の反応を見つつ今後も調整を入れていきたいと考えています」と話した。
ランクのリセットルールが変更
ランクマッチについては、スコアリングの更新や、新しいスプリットリセットルールが実装される。とくに気になるのはリセット後のRPの配置で、伝統的なハードリセットが廃止され、ティアベースのリセットが導入されるという。リセットは以下のとおり。
●ルーキー (Rookie IV-I): リセットなし、前スプリットのRPを維持
●ブロンズ (Bronze IV-I): ブロンズIV (1000 RP) にリセット
●シルバー (Silver IV-I): シルバーIV (3250 RP) にリセット (+250 RPの降格保護)
●ゴールド (Gold IV-I): ゴールドIV (5750 RP) にリセット (+250 RPの降格保護)
●プラチナ (Platinum IV-I): プラチナIV (8750 RP) にリセット (+250 RPの降格保護)
●ダイヤモンド (Diamond IV-III): プラチナIII (9250 RP) にリセット
●ダイヤモンド (Diamond II-I): プラチナII (10000 RP) にリセット
●マスター以上 (Master+): プラチナI (11000 RP) にリセット
ランクのリセットについて、Director of Player InvestmentのChris C4 Cleroux氏によると、導入した理由は、ランクリセットによるモチベの低下を少なくするためと、ティアベースの戦を充実させるためとのことだ。例えば、ダイアやマスター帯のプレイヤーがランクリセットされると、プラチナ上位までしか落ちないため、同じティアの敵と戦う頻度が多くなるというわけだ。これにより、おそらくランクリセット後にさまざまなランクのプレイヤーが入り混じったマッチというのは、少なくなりそうだ。
今回のアップデートでは、オーディオ面にも改良が加えられる。オーディオの改良について、Josh Mohan氏は「オーディオ面を今回改良した理由は、コミュニティーからのフィードバックがモチベーションとしては大きかったです。戦いがゴチャゴチャした際の反応が難しかったり、どの方向から音がきているのかわからなかったりするとコミュニティーからフィードバックをうけていましたので。なお、これまでプレイヤーの皆様に伝えていない音の改善というのはしていたことはありました。こういった改善についても、今後はプレイヤーの皆様に伝えて、その反応をもらい、改善を加えていくといったように、プレイヤーの方々との総合的なやり取りを含めて、ゲームを改善で着たらなと思っています」と話した。
今回のアップデートでは、このほかにも新イベント「Beast Mode Event」や、ソロモードの復活、クリエイターのApryze氏が選んだエイプリルフールモードなどが登場予定だ。
気になる人は、パッチノートをチェックしてみてほしい。
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