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PCケース「FLP01」がオススメ!!

ちょいダサ、でもそこがいい。PC-98風レトロPCケースが懐かしい

2025年03月25日 17時00分更新

FLP01のメリットとデメリット

メリット1:PC-98風の外観で即売り切れの人気ぶり

 FLP01最大の特徴はやはり外観です。発売直後からPC自作ユーザーの心をガッチリつかみ、初回ロットは瞬く間に完売となりました。

 横置き筐体、ベージュカラー、フロントに並んだ5インチベイ風のパネルなど、昭和・平成初期のパソコンを彷彿とさせるデザインになっています。これに、懐かしさを感じる世代はもちろんですが、若い世代にとっても「逆に新しい」と注目を集める製品になったようです。

 インテリアとしてもインパクト抜群な1台です。デスク上はもちろんですが、ガジェットを置く棚などに飾れば、友達に自慢できるかもしれません。レトロで個性的なデザインです。

メリット2:HTPCとして静穏性ばっちり

 見た目のインパクトに目を奪われがちですが、静音性の高さもFLP01の大きな魅力です。サイドには120mmファンを2基搭載できます。これを低速回転させることで、エアフローを確保しつつ、騒音を最小限に抑えられます。また、背面にも80mmファンを2基搭載可能で、排気性能もバッチリです。

 ファンの音が気にならない静かな環境を実現できる点は、リビングや寝室に設置するHTPC(ホームシアターPC)用途にもピッタリです。

 冷却性能にも注目ポイントが。SilverStoneらしく、FLP01は正圧設計に基づいたエアフローが構成されています。ホコリの侵入を抑えながら内部温度を効率よくコントロール。右サイドから吸気して、背面から排気するという王道構成であり、エアフローの導線もスムーズになっています。

メリット3:見た目だけでなく実用性も配慮

 見た目だけでなく、実用性にも配慮されているのがこのケースの真骨頂です。パーツを搭載するとかなり詰まった中身になりますが、すでに述べたように冷却についても配慮しています。「中身も優等生」というギャップに、思わずニヤリとさせられます。

 5.25インチの光学ドライブ、3.5インチのHDD、2.5インチのSSDなど、さまざまなドライブ/ストレージをサポートする「ユニバーサルドライブケージデザイン」も特徴的です。これは柔軟なストレージ構成が選べるという意味でもあります。

 HTPCだけでなく、ホームサーバーやNAS的な用途で使うのも面白いかもしれません。

購入時に注意したい2つの側面

横置き固定、PCを縦置きしたい人は注意

 FLP01は“横置き前提”のPCケースになっています。スタンドなどによる縦置き対応は考慮されていないので、ディスプレーの下やラックに収納するのが基本スタイルになります。机の下に置いて作業スペースを広くとったり、スタンディング設置をしたいと考えている人は注意が必要です。

 また、デザイン自体が横置きを想定した構造のため、縦置きにするとインターフェースや吸排気バランスに支障が出る可能性も。設置場所が限られる人は、事前にスペースをしっかり確保しておく必要があります。

ケース内のスペースに制約があるため、組み立て時に窮屈と感じる面も

 PC自作で一般的なミドルタワー筐体と比較すると、横幅も高さもコンパクトに抑えられています。ケース内のスペースに制約があるため、PCパーツを組み込み際に、窮屈さを感じるかもしれません。特に、大型のCPUクーラーや長尺のグラフィック・ボード(グラボ)を使う際は、パーツ同士の干渉に注意が必要です。

 また、ケーブルマネジメントの自由度も限られています。工夫が求められる構造ですし、ある程度の自作経験がある人に向いた構造とも言えるでしょう。

(写真左)PCパーツ投入前、(写真右)PCパーツ投入後

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