週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

Sonos Arc Ultra

大画面テレビでチープな音じゃ台無し、サウンドバーを選ぶなら基準となるこの機種を

2025年03月17日 13時00分更新

Sonos Arc Ultraはこんな機種

 実売15万円弱というハイエンドモデルですが、従来のハイエンド機だったSons Arcよりも音が飛躍的に進化しています。筆者はこれまで、国内外のさまざまなメーカーのサウンドバーを聞いてきましたが、他社製品と比べた場合でも印象は極めてよく、かつDolby AtmosやeARCの対応など、欲しい機能は一通り備えているため、これ1本あれば「リビングシアターの音の問題を手軽に解決できる」のが大きな利点です。

Sonosアプリ

 デザインもシンプルで上質感があり、Sonosの他のスピーカー同様Wi-Fiにつないでアプリからの操作やストリーミング再生が可能。また、リアスピーカーやサブウーファーなどを追加できる拡張性も備えています。操作や設定に使うアプリもとても使いやすくできています。

壁掛け設置した77インチテレビの前にラックを置き、その上に設置しています。

 設置もシンプル。HDMIのeARCに対応するので、テレビとはHDMIケーブル1本で接続が完了します。光デジタル入力など他の入力は備えていませんが、別売(2980円)で販売されている光オーディオアダプターを使うと、テレビの光デジタル出力をHDMIに変換できます。つまり、古いテレビとの接続も可能になります。

背面端子、HDMI入力は左側に配置。中央に有線LAN、その両側に音声コントロールのオン/オフスイッチ、Bluetoothのボタンなどを装備。

右側は電源ボタン

 少し細かい話になるのですが、Blu-ray Discプレーヤーやゲーム機などの音を出したい場合は、これらの機器を先にテレビに接続し、テレビのeARC出力(または光デジタル出力)でSonos Arc Ultraに音声信号を受け渡す形になります。テレビが切り替え器になるイメージです。

 なお、Dolby Atmosの伝送は、HDMIだけでなく光デジタル入力でも可能ですが、ドルビーデジタルプラスというロッシー(非可逆圧縮)のみとなります。HDMI伝送時には利用できる、Blu-ray Discで用いているDolby True HD(ロスレス:可逆圧縮)やゲーム機/Apple TVなどで用いられているDolby MATは利用できません。

 こうしたフォーマットはAV機器を使う際に難しく感じる部分ですが、少しおおらかに捉えて、本機の手軽さや音の良さを体感する使い方もいいと思います。まずは自分のテレビにeARC対応のHDMI端子があるかを確認。あればその端子に本機をつなぐ。そうすればNetflixを始めとした、さまざまな高音質コンテンツをが存分に楽しめることになります。また、本機はSonosのネットワークスピーカーとして、サラウンド再生だけでなく2chの音楽ソースも高音質に楽しめますので、映画はもちろん音楽も高音質に楽しめます。

操作はアプリやHDMIコントロールを活用したテレビリモコンで完結しますが、タッチセンサーを上部に備えており、音量調整や音楽のスキップなども可能です。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
S