格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す！

第277回

店頭で「1円」と大きく書かれるiPhone 16eは買いか？ iPhone 15や16の価格からも考える

分割払いでの購入時の注意点は

　各社の分割払いによる購入プログラムについては、デメリットが極端に強調されることもあるが、実際は一括購入する場合と大きな差はないと言える。

　2年後に返却する際、キャリアの購入プログラムでは破損などで減額対象となった場合でも、減額の上限が決められていることもあり、逆に専門店に下取りに出すより有利になるケースもある。

　注意すべきは盗難や紛失。その場合は返却ができないので、iPhone 16eなら6～7万円の残債を最後まで支払い続ける必要がある（もっとも一括で購入しても紛失すれば買い直しが必要なので同じことだが）。

　盗難や紛失が心配なら、キャリアの各種補償オプションや、アップルの「AppleCare+ 盗難・紛失プラン」に加入するのがいい。この場合、機種ごとに金額が異なり、iPhone 16eが少し安いことが多いので、加入するつもりならその点のコストも計算に入れておきたい。

通常のApple Care＋からプラス月160円で盗難・紛失までカバーされるようになる。iPhone 16eは少し安価な設定なのもうれしい点

　また割引を期待するなら、3大キャリアの（オンライン専用プランではなく）通常プランにMNPで契約する必要もあるが、途中で解約やプラン変更をしても基本的に大丈夫だ。ドコモにならeximoで加入して、途中でahamoにしてもいい。また、auの場合は、最初からUQ mobileでも条件が同じということもある。

　ずっと高額な料金プランを継続する必要もないが、2年の間にキャリアを解約したり、乗り換えをすると、返却時の手続きがオンラインだけで完結せず、少々面倒になることもある。2年後に返却するつもりなら手続きの方法と期限はカレンダーアプリなどで記録して忘れないようにしておきたい。

タダみたいな金額でiPhoneを使う方法は健在だが
迷ったらiPhone 16？

　2024年末の販売ルール変更で、分割払いでの最初の2年間をタダ同然金額で使う方法が塞がれてしまったようにも見えたが、発売されたばかりのiPhone 16eでさえ、月々1円で使える状況は続いている。

　とはいえ実際は、機能的に上位のiPhone 16でも、今では最安で月652円と、ランチ1回分程度の差となっている。この価格差で悩むくらいなら、iPhone 16を選んでもいいのではと思ってしまう。

　今は春商戦で比較的特典も多いはずなので、自分の希望や条件から最良の選択をしていただきたい。