●石膏ボードの切断がスムーズに!「ボードカテックス」
次に見せてもらったのが、天井や壁などの石膏ボードを切るボードカッター「ボードカテックス」。通常だと先端のノコ刃を上下に動かして切るため、配線がボード近くにあると一緒に切ってしまう可能性があります。
これに対し、ボードカテックスはノコ刃ではなく、ルーターやトリマーのビットのような刃を採用。上下に動かすのではなく、回転させて切り進めるタイプとなっています。
これだと真っ直ぐ切り進めないのではないか、と思ってしまいますが、そこはご安心を。先端には4つのガイドローラーがあり、前後真っ直ぐに切り進めるよう工夫されています。
また、刃先の深さを細かく調整できるため、石膏ボードの厚みギリギリでカットする、といったこともできます。ボードのすぐ裏に配線が来ていても、傷つけることなくカットできるわけです。
このほか、出てくる粉塵をすぐに吸い込めるよう、集塵機が接続できるようになっていました。集塵機も同時に動かすため、そこまで静かというわけではないですが、それでも、ノコ刃を動かす音より騒音は目立ちません。
●丸ノコが静かになる!「サイ丸」
回転数が高く、消音化が難しい丸ノコは、あえて回転数を下げることで騒音を抑えます。それが、「サイ丸」です。
しかし、回転数を下げてしまうと切断能力が落ちてしまい、工事作業が遅くなってしまいます。これを補うため、専用のチップソーを用意。切断する部材に合わせ、回転数とチップソーを最適化することで、静かに、そして素早いカットを実現しているわけです。
これ以外にも、足場を使うことなく天井ボードを解体できる「天てこぼー」、剥がした天井ボードを静かに受け止める「ボードスライダー」などもありました。
●ディスクグラインダーの騒音を低減!「サイカッターディスク」
電動工具とは少し違うのですが、騒音を低減するという点で感心してしまったのが、「サイカッターディスク」。これはディスクグラインダーで使用するものですが、工具そのものではなく、特殊なディスクによって騒音を減らそうというものです。
具体的には、金属の間に樹脂を挟んだ3層構造とすることで、耳障りな高周波成分を低減。さらに、制振ブレードを使ってディスクの振動を抑えることで、騒音を抑えています。
電動工具にこだわらず、作業全般での騒音を減らす工夫が数多くありました。
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