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これをスタバに持ち込みたい! 折りたたみ構造の2画面FHDモバイルモニター

2025年03月16日 18時00分更新

JN-DMD-IPS156Fのメリットとデメリット

メリット1:折りたたみ式で画面の広さと携帯性の高さを両立

 JN-DMD-IPS156Fの特徴は、2画面であること。そしてそれが“折りたたみ式”になっている点にあります。見た目はまるでノートを広げたような感覚。使わないときは閉じて1枚分の大きさになり、持ち運びもラクです。このモバイル性が便利ですね。

 実際に使用してみると、「やっぱり2画面あると便利」だと実感します。左に資料、右にブラウザ、あるいは左に原稿、右に画像編集ツール。作業が格段にスムーズになります。「モバイルでデュアル」は見た目の話ではなく、作業効率という実益を生む選択肢です。

最大の特徴は2画面であること

縦に長いウェブブラウザーの表示も快適

メリット2:凝った使い方が可能

 単に画面が2つあるだけではなく、スタンド付きで自立できるため、ノートPCとは別に独立して設置できます。しかも画面の角度も自由に調整できるので、シチュエーションに応じて柔軟なレイアウトが可能です。

 さらに便利なのが、対面で同じ画面を見る使い方。商談時に相手に資料をそのまま見せたり、グループで写真や動画を確認する際にも便利です。コンパクトながら、プレゼンや説明用の“映し出す道具”としても使えるのは、大きな魅力でしょう。

対面で同じ画面を見せる使い方も可能

メリット3:縦向きでも横向きでも使える、ミラーリング/拡張表示にも対応

 このディスプレーの面白いところは“縦に配置できる”ことです。縦に長く使ってブラウザーなどを読みやすくすることもできますし、上下に並べて、別の画面を表示させられますが、これ、意外と実用性が高いです。

 例えば原稿を書く際、上にテキストエディター、下に参考資料を表示するといったことができます。また、上でYouTubeを流しつつ、下で作業することも。マルチタスクが快適になるこの構成は、1画面のモバイルディスプレーではなかなか得られない体験です。

 ちなみに、屏風のように横に倒せば、21.5インチの大画面ディスプレーにもなります。仕事でもエンタメでも活用の幅が広がる大きなアドバンテージを持つ製品と言えるでしょう。

(写真左)1画面での使用時、(写真右)2画面での使用時

購入時に注意したい2つの側面

画面拡張機能を利用するにはUSB-C接続が必要

 本機はHDMI入力も持っていますが、2画面を1枚のディスプレーに見立てて広く使う「画面拡張機能」が使えるのはWindows PCとUSB-C接続をした場合のみです。HDMI接続の場合はモバイルディスプレー側の2画面が同じ内容となるほか、Macは3画面拡張機能非対応になります。

 2系統の入力があるので、欲を言えば別の機器をつないで上下同時に表示したいところですが、設置については多少制約があります。とはいえコンパクトで、VESAマウントでアームなどに固定できる製品のため、デスクトップディスプレーとして使うなど使いこなしの面白さがある製品とも言えます。

VESAマウント

軽量なノートパソコンよりも本体は重い

 2画面である以上、単純にパネル1枚の機種よりは重くなります。実際、重量は約1.4kgと、ノートPCと同じかそれ以上。バッグに入れるとそれなりにずっしり感じます。

 それでも、別々のモバイルモニターを2枚持ち歩くよりは軽いですし、折りたためる構造ゆえに収納性は良好。持ち運びに覚悟は必要ですが、それを補って余りあるメリットが得られるのも事実です。

 また、価格面も2台分といってもよく、モバイルディスプレーとしてはやや高価格になります。とはいえ、持ち運びを考えれば2台よりは1台にまとまっていた方が有利ですし、何より折りたたみ構造を実現しているのが差別化ポイントです。そのメリットを積極的に活用したいと思う人には堪えられない魅力がある製品だと思います。

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