Silent Master PRO Mini B860をレビュー
ファンレスでもCore Ultra 9が70度台、約40dBの超静音ゲーミングPCはRTX 4060 Tiでモンハンワイルズも快適だった
2025年03月13日 10時00分更新
黒神話:悟空はDLSSを使えばWQHDでイケる
続いては黒神話ベンチ。描画負荷が重ためのテストなので、解像度は「2560×1440」(WQHD)に設定。画質レベルはプリセットの「最高」、フルレイトレーシングレベルは「超高」を選んだ。なお、DLSSはサンプリング解像度「50」で使用し、フレーム生成も「ON」にした
当たり前だが、ゲームはカクツキがあると気持ちよくプレイできない。理想は95パーセンタイルで60fps以上だ。しかし、画質レベル「最高」だと56fpsとやや届かなかった。平均フレームレートも64fpsとあまり余裕がない状況だ。
そこで、もう少し画質レベルを下げるとどうなるのか試してみた。具体的には画質レベルのプリセットを「超高」に1ランク下げてみた。
結果はご覧の通りで、95パーセンタイルが62fpsと目標をクリアー。また、最低フレームレートも59fpsまで上がっているため、これなら多くのシーンでカクツキを気にすることなく遊べそうだ。DLSSを使用しているとはいえ、WQHDで騒音を気にせず楽しめる点は素直にうれしい。
モンハンワイルズもWQHD・高画質で快適プレイ
最後に、MHWベンチの結果も見てみよう。こちらも重ためなので、解像度はWQHDに設定。画質はグラフィックプリセット「高」、レイトレーシングもOFFから「高」に変更した。なお、DLSS(バランス)を使用し、DLSS FGによるフレーム生成も「ON」にしている。
スコアーは16496で、平均フレームレートが96.52fpsとかなり余裕がある結果。そこで、グラフィックプリセットを1つ高くし、「ウルトラ」に変更してみた結果がこれだ。
スコアーは14271で、平均フレームレートが83.59fps。「高」設定より若干落ちているものの、まだまだ快適にプレイできるレベル。WQHDであればグラフィックプリセットで「ウルトラ」を選んでもよさそうだ。
では、4Kゲーミングはどうだろうか? グラフィックプリセットを「高」に戻し、解像度を4Kに変更した結果がこちら。
スコアーが9701まで激減し、平均フレームレートも56.69fpsと60fpsを切ってしまった。評価が「設定変更を推奨します」となっていることからもわかる通り、快適に遊べるとはいいがたいスコアーになってしまった。
そこで、グラフィックプリセットを1つ落とした「中」にしてみた。
スコアーは11329に上がり、平均フレームレートは66.26fpsと、目安の60fpsをクリアー。評価は「問題なくプレイできます」になったので、この設定であれば4Kで遊べそうだ。
ただし、実際のゲームではベンチマークソフトよりもフレームレートが下がりやすい。安定したフレームレートで遊びたければ4Kにこだわらず、解像度はWQHD、グラフィックプリセットは「高」にしたほうが無難だろう。
まとめ:ゲーム中でも約40dBの超静音ゲーミングPC
CPUの負荷だけなら無音に近いが、ゲーム中はビデオカードに高負荷がかかるため、動作音が大きくなった。実際、MHWベンチ中の騒音値は正面30cmの位置で約40.4dBと、アイドル時の約33.1dBと比べて明らかに大きくなっていた。
とはいえ、約40.4dBという数値は、となりの部屋で人が歩く足音のほうがうるさく聞こえるくらいの小さな音。ゲームプレイ中なら、ほぼ気にならないレベルと言っていい。ゲームベンチ中のCPU温度もかなり低めだった。MHWベンチの場合、CPUの最大温度は78度、平均温度は69度とまだまだ全然余裕がある。
触る前は「ファンレスCPUクーラーのゲーミングPC」にやや懐疑的だったが、CPUの性能・温度も動作音も優秀そのものだった。「高性能なゲーミングPCが欲しいけど、騒音に悩まされるのは絶対にイヤだ」という人は、ぜひSilent Master PRO Mini B860を選んでほしい。間違いなく満足できるはずだ。
なお、サイコムは「サイコム 春の新生活応援キャンペーン 2025
」を実施中。対象BTOメニューにおいて、メモリーの無料アップグレードやM.2 SSDの値引きを行っている。Silent Master PRO Mini B860
の場合、メモリーは無料で32GB(16GB×2、DDR-5600)→64GB(32GB×2、DDR-5600)に、SSDは6000円引きで「T500」の1TBから2TBに、9000円引きで4TBに変更できる。
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