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Silent Master PRO Mini B860をレビュー

ファンレスでもCore Ultra 9が70度台、約40dBの超静音ゲーミングPCはRTX 4060 Tiでモンハンワイルズも快適だった

3DMarkの結果は上々

 次はビデオカードの性能を定番の「3DMark」でチェックした。数多くのテストがあるが、まずはDirectX 12 Ultimateに対応し、レイトレーシングやグローバルイルミネーションなどが使用されている「Speed Way」の結果を見てみよう。

ファンレスでもCore Ultra 9が70度台、約40dBの超静音ゲーミングPCはRTX 4060 Tiでモンハンワイルズも快適だった

3DMark Speed Wayの結果

 Speed Wayのスコアーは、CPUよりもGPUの影響が大きい。そのため、CPUが異なっていてもGPUが同じなら、近しいスコアーになりやすい。実際、過去のデータを見てみても、CPUにRyzen 5 9600Xを搭載したPCのスコアーは3226と同程度だ。

 裏を返せば、低消費電力版のCPUを搭載したミニタワーの静音PCながら、通常のタワー型ゲーミングPCと同じだけの性能を引き出せている証拠でもある。下記に3DMarkのほかのテスト結果もまとめておいたので、性能比較に活用してほしい。

ファンレスでもCore Ultra 9が70度台、約40dBの超静音ゲーミングPCはRTX 4060 Tiでモンハンワイルズも快適だった

3DMarkの結果(まとめ)

FF14なら4Kでも快適に遊べる

 Silent Master PRO Mini B860の純粋な3Dグラフィック性能ではなく、もう少し実際のゲームに近いベンチマークも試してみよう。

 試したソフトは、「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」(以下、FF14ベンチ)、「黒神話:悟空 ベンチマークツール」(以下、黒神話ベンチ)、「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」(以下、MHWベンチ)の3つ。

 まずは、FF14ベンチから。このベンチマークソフトは描画負荷が軽めなので、グラフィック設定プリセットを「最高品質」にして、解像度はWQHD(2560×1440)と4K(3840×2160)の2パターンで試してみた。

ファンレスでもCore Ultra 9が70度台、約40dBの超静音ゲーミングPCはRTX 4060 Tiでモンハンワイルズも快適だった

FF14ベンチの結果(グラフィック設定プリセット:最高品質、解像度:WQHD)

 GeForce RTX 4060 Ti搭載ビデオカードと、Core Ultra 9 285Tを搭載しているだけあって、WQHDでは余裕で遊べる実力。評価も「とても快適」だった。

ファンレスでもCore Ultra 9が70度台、約40dBの超静音ゲーミングPCはRTX 4060 Tiでモンハンワイルズも快適だった

FF14ベンチの結果(グラフィック設定プリセット:最高品質、解像度:4K)

 さすがに4Kになるとスコアーは6232にまで落ち込み、評価は「やや快適」に下がってしまった。レポート機能で詳しく見ると、最低フレームレートが27fps、平均は44.16fpsと、シーンによってはカクツキが出るかもしれない値だ。

 それでも4Kで遊びたいというのであれば、アップスケーラーのDLSSを有効化するといいだろう。設定変更画面から、「NVIDIA DLSS」を有効化し、適用するフレームレートのしきい値を「常に適用」とした。

ファンレスでもCore Ultra 9が70度台、約40dBの超静音ゲーミングPCはRTX 4060 Tiでモンハンワイルズも快適だった

「グラフィックスアップスケールタイプ」でDLSSを選択

ファンレスでもCore Ultra 9が70度台、約40dBの超静音ゲーミングPCはRTX 4060 Tiでモンハンワイルズも快適だった

FF14ベンチの結果(グラフィック設定プリセット:最高品質、解像度:4K、グラフィックスアップスケールタイプ:NVIDIA DLSS)

 スコアーは12720まで向上し、評価は「とても快適」になった。最低フレームレートも60fpsまで上がったので、多くのシーンで滑らかに描画してくれるだろう。

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