Silent Master PRO Mini B860をレビュー
本当に電源入ってるの? Core Ultra 9をファンレスで運用できるほぼ無音のゲーミングPC
2025年03月12日 10時00分更新
ポイントはNoctua製の超巨大クーラーとPCケースファン
では、どうやってファンレスクーラーで安定動作させているかといえば、「よく冷えるファンレスクーラー」を採用しているからにほかならない。いや、「よく冷える」などと抽象的なことを言われてもな……という人がほとんどだろう。論より証拠、PCの内部を見てほしい。
ファンレスクーラーの冷却性能は、ヒートシンクの面積の影響が大きい。つまり、大きければ大きいほど冷却性能が高くなるのだ。これを念頭に置いて、上記の写真を見てほしい。
縦はビデオカードからPCケースの天井まで、横は背面のPCケースファンからメモリースロットのキワまで広がるほど巨大だ。この大きなファンレスクーラーが、Silent Master PRO Mini B860で採用しているNoctuaの「NH-P1」なのだ。
ファンレスクーラーの欠点は、熱を効率良く空気中へ逃がせないこと。熱気の上昇に任せるしかないのだが、ヒートシンク周辺に熱気がたまりやすく、冷却性能が落ちてしまいがちだ。
その解決策がPCケースファンのエアフローになる。前面から140mmの大型ファンで外部の冷たい空気を取り込み、背面の120mmのファンで熱を外部に排出する構成となっている。PCケースファンもNoctua製でかなり静かだ。
もちろん、エアフローを阻害しないように、ケーブルレイアウトには一切の無駄がない。側面パネルで見えないものの、裏面も美しくまとめられていた。
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