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「便利だよ」「楽になるよ」じゃ人は動かない 華麗なる保守派の一族を変えるために

もう悩まない チームワークマネジメントを実現するBacklogへの巻き込み方

2025年03月14日 12時00分更新

「便利だよ」「楽になるよ」じゃ人は動かない

大谷:先ほどタスク管理している人はExcelを使ったりしていたという話でしたが、すでになんらかのツールを使っている人の案件は巻き取れたんですか?

高木:巻き取れましたね。「結局、書く場所を変えればいいだけだよね」と納得してもらい、「それを一元管理しましょう」と提案したので、みなさんと合意が取れた感じです。

大谷:なるほど。起票のハードルに関しては越えている人が多いので、あとはツールを変えるだけという提案をすれば、受け入れられるという感覚が高木さんにあったんですね。

高木:Backlogの場合、たとえばメールで届いた内容を自動に課題起票するといったメールによる課題登録も可能なので、こうすれば起票自体もわざわざタイピングしなくてもよくなります。自動的に課題が登録されるので、楽になるよというお話しもしました。

大谷:ちゃんとメリットも見せたわけですね。やり方は変えなくとも、ツール自体を使うことに抵抗感はなかったんですか?

高木:はい。「いちいち書くの面倒くさい」「また仕事を増やす」みたいにおっしゃる華麗なる保守派の一族みたいな方々は一定数います。でも、「その気持ちもわかりますが、とりあえずいっしょにやってみましょう」とお話しします。それで難しければ、出直してきますという話になるのですが、実際にそうなる方は私の感覚ではほとんどいないです。

各部署を行脚して、課題の解決をBacklogに切り替え、少しずつBacklogに寄せていく。「ここに書けばOKですよ」と説明していく。この定着の方法に不安はなかったですね。

河野:高木さんのお話はJBUGで伺っていて、新しくタスク管理ツールを導入するにあたって、各部署の方々に寄り添って課題を共有していて、高木さんすごいなと思っています。導入に困っている方、普及しなくて困ってらっしゃる方に素晴らしいアドバイスだなと。

高木:投資の営業ではないですが、まずは数千円からスタートしてみませんかというやつです。それでいくらかのリターンが戻ってきたら、信頼をもらえるじゃないですか。その人の心を、どのように自分に近づけていくか。華麗なる保守派の一族をどのように巻き込んでいくかはけっこう意識しました。

大谷:なんだか怪しい話になってきた(笑)。

高木:いくら便利だよ、楽だよ、タスク管理できるよ、いいよみたいなことを言っても、やっぱ人は動かないんです。そこを動かしていくためには、どうしたらいいかはすごく考えました。

「コミュニケーション促進」や「業務の見える化」など大きな導入効果

大谷:導入や定着にはそれなりに苦労したと思うのですが、改めてBacklog導入効果を教えてください。

河野:コロナ禍のときはBacklogが大活躍でした。特に私はBacklogのスター推しの人間なので、あれがすごくよかったです。会えなくて、離れていたとしても、その人と人を結びつけてくれていた機能だなと思います。

進捗管理だけだと、各チーム、各プロジェクトのスペースの中で、けっこう淡々というか、業務的に進んでいくんですけども、先ほどお話しした日報のプロジェクトは自由欄に近況や感情が書かれていて、コミュニケーションの潤滑剤になりました。お互いにスターを送り合ったり、本当に困ってそうな担当の日報を見たら、上長や技術を持っている他部署のメンバーがヒアリングに来たりといったことがありました。

大谷:コロナ禍で欠けたコミュニケーションをBacklogが埋めたんですね。

河野:普段だったら、困っているようなところがあっても、話すタイミングを失ってしまうこともありますが、Backlogの中であれば、状況を共有したり、困りごとを語れる。スターやコメントでやりとりできます。なので、リモートワークになってからも大きな混乱は起きなかったですし、仕事の仕方もオフラインと変わらずにできるようになりましたね。

先ほど話していたお客さまとのやりとりもスムーズです。お客さまの言ったことをメンバー全員が直接見ることができます。間に人が入ることで、バケツリレーのような情報伝達にならないので、情報が劣化しません。こういったところはすごくBacklogに助けられています。

大谷:高木さんは、使ってよかったみたいな声はどんなものが多かったんですか?

高木:Backlogを使ったことで、自分の隣にいる人や部署全体がなにをやっているか可視化されたところがけっこう喜ばれていますね。あとはシンプルにメールやチャットから脱却できたこと。メールウォッチャーになっていた人もいたし、メールだっけ、チャットだっけ?という捜し物に時間を使っていた人もいました。そういった状態から抜け出せたのはかなり解放感があったようです。

たとえば、1つのタスクがあり、それが他部署や他社をまたいでいた場合、今まではメールでひたすらCcを入れていたのですが、当然入れ忘れもあるし、入れてもらっていない人もいる。たとえば営業からお願いした仕事が事務でどう回っているかの進捗って、営業からすると、お客さまへの連絡だったり、自分やチームの目標達成にも関係してくるので気になるんですよ。Backlogなら自分の部署、他部署、他社まで進捗が見えるようになるります。進捗が可視化されることで先々の判断がしやりやすくなりましたね。

後編に続く)

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