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JN-i55U-Uをレビュー

55型4Kディスプレーはアームで運用できるのか? 困難の先にある圧倒的没入感

2025年03月15日 10時00分更新

文● いちえもん 編集●ASCIIジサトライッペイ/ASCII
提供: 株式会社JAPANNEXT

トラブル①:予定が組めない

 最初に起きたトラブルは、スケジュールのミスマッチだった。検証の日程を決める際、筆者のスケジュールが合わず、ジサトライッペイと軽くもめてしまったのだ。まさか、スケジュール調整でいきなりつまずくとは……。

 以下、筆者とジサトライッペイの通話内容をまとめたものである。

ジサトライッペイ:よし、明日の金曜日に検証するぞ!

筆者:あ、すみません。明日はどうしても外せない私用がありまして……。

ジサトライッペイ:そうか、それは仕方ないな。じゃあ来週にする?

筆者:あー、来週はいろいろあるので、落ち着いたタイミングでお願いできますか。

ジサトライッペイ:わかった。じゃあ再来週はどう?

筆者:再来週ですか……。なんか予定があったような。行けるかもしれないですけど、もしかしたら行けないかもしれないです。

ジサトライッペイ:どっちなんだよ!?

筆者:行ける未来もあるでしょうし、行けない未来もあるでしょう。だから、再来週にならないとわからないですね。

ジサトライッペイ:おめぇはシュレーディンガーの猫か!はっきりせい!

筆者:じゃあ再来週で。

ジサトライッペイ:じゃあ再来週に検証するぞ!予定変わったら言ってね、子猫ちゃん。

トラブル②:ネジが合わない

 運良くスケジュールは予定通りに。しかし、JN-ARM-GM112XDVのプレートをJN-i55U-Uの背面に装着しようとした時、またトラブルが発生した。JN-ARM-GM112XDVに付属しているネジで固定しようとしたのだが、なぜか本体のネジ穴と合わなかったのだ。

 ジサトライッペイは、ネジのサイズが原因ではないかと推理。JN-i55U-Uの製品ページを見ると、VESAの固定に必要なネジは「M6」と書かれてあった(前ページに掲載したスクリーンショットでも「M6×10mm」という記載が確認できる)。

 対して、JN-ARM-GM112XDVの付属ネジは「M4」サイズ。つまり、ディスプレーアームのネジが小さかったせいで、ディスプレーのネジ穴にはまらなかったということだ。これは完全に筆者(とジサトライッペイ)の確認ミスである。

55型4Kディスプレーはアームで運用できるのか? 困難の先にある圧倒的没入感

JN-ARM-GM112XDVの付属ネジは「M4」サイズ。左の短いネジは「M4×12mm」、右の長いネジは「M4×30mm」

 原因はわかったものの、肝心のM6ネジが手元になかった。M6ネジはディスプレーにもアームにも付属していない。幸いにも、編集部の近くにはホームセンターがあった。「棚から牡丹餅」とはまさにこのこと。大急ぎでM6ネジを購入してきた。

55型4Kディスプレーはアームで運用できるのか? 困難の先にある圧倒的没入感

「M6」サイズのネジ(ボルト)を購入

 やっとの思いで、ディスプレー本体とアームの取りつけは完了。あとはアームがディスプレー本体を持ち上げられるのかを確認するだけだ。

トラブル③:持ち上がらない

55型4Kディスプレーはアームで運用できるのか? 困難の先にある圧倒的没入感

ディスプレー本体とアームの取りつけが完了

 JN-ARM-GM112XDVのプレートをJN-i55U-Uの背面に取りつけてから、アタッチメントで両者を合体。その後、ディスプレーを支えながらアームのスプリングを調整した。アームの関節にあるネジを六角レンチで回し、ディスプレーを保持する力を強めていく作業だ。

 ディスプレーが軽いと思ったらネジを時計回り、逆にディスプレーが重いと思ったらネジを反時計回りに回すという仕組みになっている。JN-i55U-Uは重ためなので、ひたすらに反時計回りに回していくことになった。

55型4Kディスプレーはアームで運用できるのか? 困難の先にある圧倒的没入感

スプリングアームの関節にあるネジを六角レンチで回し、ディスプレーの高さを調節

 おさらいだが、JN-i55U-Uの重量は約11.4kg、ディスプレーアームの耐荷重は最大で約15kg。スペック通りであれば、ディスプレーを上げることができるはずだ。筆者もジサトライッペイも絶対に成功すると信じていた。

 だが、その結果は……失敗だった。重いからアームのネジを反時計回りで回したのに、ディスプレー本体がどうにも上がらなかったのだ。限界までネジを回しても、神様にお祈りをしても、奇跡は起こらなかった。

55型4Kディスプレーはアームで運用できるのか? 困難の先にある圧倒的没入感

ディスプレーが持ち上がらず、悲しい表情を浮かべるジサトライッペイ

55型4Kディスプレーはアームで運用できるのか? 困難の先にある圧倒的没入感

最後の悪あがきで、「ディスプレーを限界ギリギリまで持ち上げれば、なにかの力が働いてワンチャン固定されるのでは?」とトライするジサトライッペイと筆者。しかし、ディスプレーはうなだれたままだった……

 もちろん、このままでは終われない。ジサトライッペイはJAPANNEXTに連絡を取り、「我々の一体どこが悪かったのか」うかがったところ、どうも原因はアームの組み立てにあったようだ。

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