価格変動はそれなりにあるが、あまり世代交代はなく、定番、売れ筋の製品が決まっているのがNVMe M.2 SSDになる。現在の最高峰は、最大読み書き速度が10GB/秒に達するPCI Express 5.0×4(PCIe5.0×4)接続モデルだが、価格面での導入ハードルが高いのがネックだ。
NVMe M.2 SSDの売れ筋は、5000MB/秒~7000MB/秒といった十分な読み書き速度を発揮し、1TB=1万円前後、2TB=1万円台後半のPCIe4.0×4接続に対応するNVMe M.2 SSDとなっている。
そんなNVMe M.2 SSDの売れ筋モデルのひとつが、2022年から定番中の定番の地位に収まっているWestern Digital「WD_BLACK SN770 NVMe SSD」(SN770)になる。そして、今回紹介するのが、定番SN770の後継モデルで先日店頭に並んだ「WD_BLACK SN7100 NVMe SSD」(SN7100)シリーズというわけだ。
SN770の発売から3年、そしてハイエンドモデルとなる「WD_BLACK SN850X NVMe SSD」(SN850X)の発売から約2年半となるWD_BLACKシリーズ久々の新製品なのだ。SN770から、そのパフォーマンスは大幅に向上しており、最大読み書き速度は、上位に位置するSN850Xと並ぶか勝るほどだ。
容量は500GB、1TB、2TBの3モデル。接続インターフェースはPCIe4.0×4で、最大読み込み速度は7250MB/秒(500GB:6800MB/秒)、最大書き込み速度は6900MB/秒(500GB:5800MB/秒)となっている。
ヒートシンクの取り付けは必要になるが、PlayStation 5の拡張ストレージとして使用できるType2280規格になる。最大読み書き速度を含め、拡張ストレージの要件は満たしている。
WD_BLACK SN7100 NVMe SSDスペック表 | |||
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製品型番 | WDS200T4X0E | WDS100T4X0E | WDS500G4X0E |
容量 | 2TB | 1TB | 500GB |
接続(インターフェース) | PCIe Gen4×4 NVMe | ||
NANDフラッシュ | Western Digital TLC 3D NAND | ||
連続読み込み(最大) | 7250MB/秒 | 7250MB/秒 | 6800MB/秒 |
連続書き込み(最大) | 6900MB/秒 | 6900MB/秒 | 5800MB/秒 |
ランダム読み込み(最大) | 1000K IOPS | 760K IOPS | |
ランダム書き込み(最大) | 1400K IOPS | 1200K IOPS | |
書き込み耐性(TBW) | 1200TB | 600TB | 300TB |
保証期間 | 5年間 |
TLC NANDとコントローラーのシンプルな基板
WD_BLACK SN7100シリーズはTLC NANDと、コントローラーの2つのチップで構成され、今回触る機会を得た2TBモデルでも、TLC NANDチップは1枚となっている。
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