選手席に「エンボディ ゲーミングチェア」を用意、ヴァルキリー仕様のスペシャルカスタムチェアもカッコいい!
日本初のApex Legends世界大会で選手が座った“椅子”のコダワリとは? ハーマンミラーゲーミングに聞いた
2025年03月08日 12時00分更新
1月29日から2月2日まで開催された「Apex Legends」の世界大会「ALGS Year4 Championship」。初の日本開催で、北海道の「大和ハウス プレミストドーム」で実施された本大会は、観客はもちろん、国内外からも絶賛の声が上がるほど盛り上がった印象だ。
そんな大会を支えていたのが、協賛メーカーだ。そのなかの1つとなるハーマンミラーゲーミングも、選手やコーチが大会で座るチェアとして「エンボディ ゲーミングチェア」と「ヴァンタム ゲーミングチェア」を用意。加えて、ファンブースの試遊コーナーにもヴァンタム ゲーミングチェアが設置してあった。
さらにファンブースでは、Apex Legendsのレジェンド「ヴァルキリー」仕様の特別なエンボディ ゲーミングチェアも展示してあった。
私もゲーマーの1人なので、ゲームプレイ時のイスはかなり重要だということを日々感じている。加えて、自宅で仕事もするので、長時間のゲームプレイ以外に仕事中も座っているため、下手するとほぼ1日座っていることもある。ゲーマーであれば長年イスに座ってゲームし続けることを考えると、イスはパソコンと同じくらい投資したほうが幸せになるデバイスだと感じている。
また、パソコンにおいては新世代のパーツが定期的にでるので、一度買っても5年くらい経てば古くなってしまうが、ハーマンミラーのゲーミングチェアの場合は1度購入すれば10年以上は使えるので、費用対効果は高いといえる。加えて、エンボディ ゲーミングチェアとヴァンタム ゲーミングチェアの保証期間は12年と、こちらもかなり長いので、長期間安心して利用できる。
そんなハーマンミラーだが、今回同社のVice President of MillerKnoll Seating and GamingのJon Campbell氏にメールインタビューをする機会をいただいたので、なぜALGS Year4 Championshipに協賛しているのか、ゲーマーにとってどんなメーカーでありたいのかなどを聞いてみた。
リリース時からApex Legendsのファン
3つの異なる大陸にまたがるチームが協力してゲーミングチェアを手配
──ALGS Year4 Championshipとパートナーシップを結んだ経緯を教えてください。
Jon Campbell氏:エレクトロニック・アーツとは、3年前からパートナーシップを結んでいます。このパートナーシップは、私たちのチームがApex Legendsゲームがリリースされたときからのファンであること、またALGSが非常に具体的な方法で熱心なゲームコミュニティに参加する素晴らしい方法であると考えたという観点から、自然なものでした。エレクトロニック・アーツは、私たちがハーマンミラー ゲーミングで行なっているように、プレイヤーの健康とパフォーマンスに真剣に取り組んでいます。このような価値観を共有できるパートナーがいることは素晴らしいことです。
──大会のために大量のチェアを用意するのは大変だったのではないですか? また、どのようにして搬入されたのでしょうか?
Jon Campbell氏:今年の大会において、私たちは250脚以上のチェアを提供しています。チェアの製造だけでなく、イベントのセットアップを準備するためのロジスティックスにも多くのタスクがありました。今回、3つの異なる大陸にまたがるハーマンミラーゲーミングのチームが協力しあい、このサポートが実現しました。札幌の大会に向けて、チェアは中国のDongguanで製造され、日本に輸送されました。私たちは、ALGSのようなインパクトのある大会などの機会に対応するために、多大な時間とリソースを費やしています。
ゲーミングチェア市場に参入する前から、ゲーマーはハーマンミラーを選択肢に入れていた
──ビジネス向けモデルで人気のハーマンミラーですが、2020年からゲーミングチェアも展開しています。当時、ゲーミング市場に参入して今日まで、ゲーマーの反響はいかがですか?
Jon Campbell氏:私たちの目標は、常にゲームコミュニティに貢献することです。2020年にゲーミング市場に参入することを決めたのですが、その前から、ゲーマーの方々がゲームするためのチェアとしてハーマンミラーの製品を選択肢に入れていただいている印象でした。多くのゲーマーの方が、本来のゲーミングチェアのイメージよりも高品質で人間工学に基づいたソリューションに投資し始めていたからです。それ以来、私たちはクリエイターや開発者、そして高品質なチェアがゲーミングの楽しさと、パフォーマンスにポジティブな影響を与えることを理解してくれるコミュニティ内のすべての人をサポートすることに注力してきました。ALGSチャンピオンシップにおけるカスタムチェアはその好例です。コミュニティと、コミュニティにふさわしい高品質な製品を称えるものです。
──エンボディゲーミングチェアとヴァンダムゲーミングチェアのそれぞれのゲーマー向けの特徴を教えてください。
Jon Campbell氏:エンボディ ゲーミングチェアは、ハーマンミラー ゲーミングで初めて展開したチェアです。私たちは、一生使えるチェアを作ること、そして人間工学に優れたチェアを作ることに誇りを持っています。
エンボディ ゲーミングチェアの場合、座る方の身体を整え、快適な座り心地を実現します。エンボディ ゲーミングチェアをゲーマーにとってよりよいものにするために、最高の姿勢をサポートし、熱の蓄積を抑える、銅を練り込んだ粒子の入った冷却フォームを採用するなど、さまざまな工夫を凝らしました。座る人の体重を均等に分散させ、圧迫感を和らげ、動きを促すピクセルサポートも大きな特徴です。
2022年、私たちはゲーマーのことを第一に考えてデザインされた、鮮やかでカラフルでありながら、高いパフォーマンスを発揮するヴァンタム ゲーミングチェアを市場に送り出しました。ヴァンタム ゲーミングチェアは、ゲーマーにとって重要な集中力を高め、反応時間を短縮することが証明されている、アクティブなゲームフォワードの姿勢をとくに意識して作られました。ヴァンタム ゲーミングチェアに座ると、すぐにアクティブでアップライトな姿勢になり、調整可能なシートパッドとポスチャーフィットが腰をサポートし、骨盤を補強することで、猫背や疲労を防ぎます。
──また、それぞれどういった方にオススメですか?
Jon Campbell氏:前提としては、個人の好みが大きく影響すると思います。エンボディ ゲーミングチェアが素晴らしいのは、生体力学、視覚、理学療法、人間工学を専門とする医師や博士の意見を取り入れて設計されていることで、人間工学的な要素が優れているため、多くの選手が惹かれるチェアとなっています。つまり、技術的にはほぼすべてのゲーマーにとって理想的な選択肢となります。
ヴァンタム ゲーミングチェアは、ゲーム専用チェアをお探しのゲーマーの方、とくによりアクティブな前傾チルトとシットバックデザインのヘッドレストをお求めの方にも、強力なサポート力を損なうことなくお選びいただけます。ミスティックパープルやヘリオイエローなど、鮮やかな新色を展開したことで、より多くの若いゲーマーたちがヴァンタムに惹かれることでしょう。とはいえ、オフィスワークなど、ゲーム以外のアクティビティにも最適だという意見も寄せられています。
実はオススメカラーは未登場?
今後のラインアップにも期待
──カラーのラインアップがありますが、どのカラーが人気ですか? Jonさんの推しカラーをぜひ教えてください。
Jon Campbell氏:エンボディチェアのシアンは、さまざまな空間にマッチするため、もっとも人気のあるチェアの1つです。バンタムゲーミングチェアでもオブシディアンブラックが人気です。また、バンタムは昨年の初夏に新色を発表したばかりですが、鮮やかな新色パレットに大きな反響がありました。
私のお気に入りの色は、実はまだ発売していない色です。エンボディ ゲーミングチェアのエキサイティングな新色にご期待ください。
日本文化を象徴する桜とトロフィーを取り入れたデザイン
──ヴァルキリーデザインのチェア、現地で実物を拝見しましたが、めちゃくちゃカッコよかったです。コラボチェアのレジェンドにヴァルキリーを選んだのには、何か理由がありますか?
Jon Campbell氏:ヴァルキリーは、Apex Legendsのゲームに登場する日本をモチーフにしたレジェンドであり、このスペシャルなチェアのインスピレーションとなるのはとても自然なことでした。EAもまた、このイベントを象徴するレジェンドとしてヴァルキリーをセレクトしています。
私たちは、ヴァルキリーのキャラクター、桜のビジュアルに象徴される日本文化、そして「トロフィー」というテーマの要素を取り入れて、この唯一無二のデザインを作り上げました。 優勝したチームのプレイヤーたちには、ALGS チャンピオンシップのトロフィーだけでなく、このカスタム仕様のエンボディ ゲーミングチェアも賞品として贈られます。ゴールドのカラーとアクセサリーは、チェアの「トロフィー」要素を表現しているといえるでしょう。
人生のあらゆるステージで活躍するゲーミングチェアを提供
──ハーマンミラーは、ゲーマーにとってどんなブランドでありたいですか?
Jon Campbell氏:私たちはあらゆるレベルのプレイヤーのために、人生のあらゆるステージで活躍できるプレミアムなゲーミングギアを提供したいと考えています。ALGSのようなイベントで活躍するeスポーツのトップアスリートから、仕事終わりにゲームをしてくつろぐレクリエーションゲーマーまで、すべてのゲーマーをサポートするブランドでありたいと思います。
──ALGSを含むeスポーツシーンへの協賛は、今後も積極的に実施されますか?
Jon Campbell氏:もちろんです。私たちは、ハーマンミラーゲーミングにとって親和性が高くフィットする競技esportsシーンに関与する機会をさらに探しています。esportsはゲーミングの大きな部分を占めており、今後も私たちはゲーミングにおける最高レベルの大会をサポートし、ゲーミング業界に寄りそっていたいと思います。
──今後、ゲーミングチェアのモデルは拡充されていくのでしょうか?
Jon Campbell氏:はい。私たちのチームは、これまで学んできたことすべてを土台に新たな商品開発を続けています。私たちのゴールは、私たちが理想とするゲーミングチェア、環境、そしてプレイヤーのパフォーマンスに対する考えをかたちにして伝えることです。
──ありがとうございました。
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