最大86コア/172スレッド、構成ダイはXCC/HCC/LCC
インテルがXeon 6700P/6500Pシリーズを正式発表、AI処理でEPYC 9755よりも高性能
2025年02月25日 01時00分更新

こんにちは、ジサトライッペイです。インテルのデータセンター・サーバー向けCPU「Xeon 6プロセッサー」に、「Xeon 6700Pシリーズ」と「Xeon 6500Pシリーズ」が正式に追加されました。
そのうちの1つ、「Xeon 6787P」(86コア/172スレッド)は、AMD製CPU「EPYC 9755」(128コア/256スレッド)よりもAI処理性能が高いというのだから驚きです。
では、どういうCPUなのかと言えば、Xeon 6プロセッサーは結構複雑です。
なので、順を追ってご紹介しますね。まず、Xeon 6プロセッサーはEコアのみで構成したものと、Pコアのみで構成したものの2種類あります。前者は「Sierra Forest」、後者は「Granite Rapids」と呼ばれていたものです。
そして、どちらにもLGA4710の小型パッケージ版と、LGA7529の大型パッケージ版が存在します。昨年6月にEコアの小型パッケージ版「Xeon 6700Eシリーズ」、9月にはPコアの大型パッケージ版「Xeon 6900Pシリーズ」を発表しました。
そして、今回はPコアの小型パッケージ版となる、「Xeon 6700Pシリーズ」と「Xeon 6500Pシリーズ」のラインアップが正式に登場したたわけです。(つまり、残すはEコアの大型パッケージ版のみというわけです。)
Xeon 6プロセッサーはダイの構成も興味深く、Eコア版は144コア(1ダイ)と、288コア(2ダイ)の2種類。Pコア版は「UCC」(最大128コア)、「XCC」(最大86コア)、「HCC」(最大48コア)、「LCC」(最大16コア)と4種類もあります。

Pコア版Xeon 6プロセッサーのダイパッケージは4種類。Compute Tileの数はUCCが3枚、XCCが2枚、HCCとLCCが1枚になります。今回の6700P/6500Pシリーズは、XCCかHCCかLCCのいずれかのダイパッケージになるのでしょう
どうです? もう結構わからなくなってきたでしょう? というわけで、ちょっとでも見やすくするために表にしてみました。
あと、今回の発表では、ネットワーク&エッジ向けの「Xeon 6 SoC」(開発コードネーム:Granite Rapids D)の話題も。こちらは無線基地局のvRANにおける高い電力効率がウリのようです。
また、200GbE対応のネットワークカード「Intel Ethernet E830 Controller and Network Adapters」もしれっと案内がございました。いやはやすごい時代になったものです。
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