シグマは2月24日に、新デザインのフルサイズミラーレスカメラ「Sigma BF」に加え、新レンズ群を発表。また、新しいVI(ビジュアルアイデンティティ)として、新デザインのロゴを公開した。
「Sigma BF」のオンラインショップ価格は38万5000円で、4月発売予定。
新レンズ「16-300mm F3.5-6.7 DC OS | Contemporary」は11万8800円、「300-600mm F4 DG OS | Sports」は129万8000円で、こちらも4月発売予定。
今後、新しいスチルカメラ用レンズはすべてミラーレスシステム用に設計されるため、製品名に「DN」が付かなくなる。
また、Iシリーズレンズ9本について、「Sigma BF」のシルバーに合わせたモデルも発売となる。
カメラ史上初となる継ぎ目のないユニボディ構造を採用
斬新なインターフェースを採用
厚みは36.8mmで重量は388g
「Sigma BF」
発表では、山木社長は、このカメラの開発理念について、
「小型でシンプル、なおかつ使い勝手がよく、日常の写真撮影に最適なカメラを作りたいと考えました」
「私たちの新しいカメラのコンセプトは、"Everyday System Camera For Creative Minds"(創造性を刺激する、日常使いのシステムカメラ)です」 とし、以下の特徴を解説した。
「Sigma BF」の大きな特徴は
☆ユニボディ構造
☆ユーザーインターフェイス
☆デュアルレイヤーメニューシステム
である。
☆ユニボディ構造
「Sigma BF」のボディは1つのアルミインゴットから7時間以上かけて削り出される。ネジのないシームレスなボディフレームが実現し、優れた手触りと卓越した耐久性を備えた非常に堅牢な製品が生まれた。
ボディ上部には、シャッターボタンと内蔵マイクのみ。右側にはストラップホールのみ。左側にはUSB Type-C端子のみを備える。底面には三脚穴とバッテリーのみ。
「Sigma BF」にはメモリーカードスロットがない。230GBの内蔵ストレージを備えており、1万4000枚以上のJPEGファイル、4300枚以上のDNG rawファイル、そして最高ビットレートで150分以上の動画撮影が可能だ。
「Sigma BF」は幅130.1mm、高さ72.8mm、奥行き36.8mmで、質量は388g。普段使いしやすいコンパクトさと軽さです。
☆ユーザーインターフェイス
「Sigma BF」は、日常的に使うための最もシンプルなユーザーインターフェイスを目指した結果、ダイヤルは1つ、ボタンは3つだけ。
日常撮影における理想的なUIとは何かを再検討した結果、ここまでシンプルにすることができた。
上部のシャッターボタン以外は、すべて親指だけで操作でき、触覚センサーと圧電素子によるハプティック・テクノロジーにより、正確で反応の良い操作感を楽しむことができる。
☆デュアルレイヤーメニューシステム
メニューシステムを一から作り直し、すべてのメニュー項目を2つの画面に整理することができた。メインメニュー画面とオプションメニュー画面である。
メインメニューで、撮影に必要な一般的な設定を一画面で行うことができる。この画面は、中央のボタンを押すと表示される。
画面の下側には、撮影時に最も頻繁に変更するシャッタースピード、絞り値、露出補正値、ISO感度、カラーモードが表示される。
また、画面上部にはドライブモード、ファイル形式、アスペクト比、AFモード、ホワイトバランスが表示される。
撮影中は、ステータスモニターに選択中の撮影メニューの設定や設定値を表示。メインダイヤルを回すことで変更できる。ダイヤルを左右または上下に押すことで、設定する撮影メニューを切り替えることができる。
☆基本性能
撮像素子はフルサイズ裏面照射型CMOSセンサーで有効2460万画素。最高で6016×4012ドットの写真が撮れる。
ISO感度は100から10万2400で、拡張でISO6~50も設定可能。メカシャッターはなし、電子のみで2万5600秒~30秒、バルブが可能だ。
連写速度は最高毎秒8コマで、内蔵メモリーで最高JPEGで1000枚、DNGで350枚の連続撮影ができる。
AFは像面位相差とコントラストによるハイブリッドオートフォーカスとなった。被写体検出は人物+動物、人物、動物が指定可能。
動画は6K 29.97 fps, UHD 29.97 fps, FHD 119.88 fpsでMov:H.264、H.265、L-Logでの記録が可能だ。
fpと同様、ボディ内手ブレ補正はなく、動画撮影時のみ電子補正が可能だ。
本体重量の388gは本体のみで、バッテリー込みでは446gとなる。
ミラーレス用として世界初の18.8倍ズーム
「Sigma 16-300mm F3.5-6.7 DC OS | Contemporary」
APS-Cサイズセンサー対応の18.8倍ズームレンズで、シグマ、パナソニック、ライカのLマウント、ソニーEマウント、富士フイルムXマウント、キヤノンRFマウント用。
フルサイズ換算で24-450mmという、広角から超望遠までカバーしながら、最大径73.8mm、全長121.4mm、重さ615gと軽量・コンパクトなサイズを実現。高屈折率ガラスの高偏肉レンズと非球面レンズを適切に組み合わせた構成によって、ワイド端16mmの確保と小型化を両立している。
光学式手振れ補正はアルゴリズムOS2の採用により、ワイド端で6段、テレ端で4.5段を達成。
最短撮影距離は17cm(W)-105cm(T)を達成し、最大撮影倍率は焦点距離70mm時で1:2となり、マクロ撮影が可能となっている。
レンズ構成:14群20枚(FLDガラス1枚、
SLDガラス4枚、非球面レンズ4枚)
画角:83.2-5.4°
絞り羽根枚数:9枚(円形絞り)
最小絞り:F22-45
最短撮影距離:17cm(W)-105cm(T)
最大撮影倍率:1:2(焦点距離70mm時)
フィルターサイズ:φ67mm
最大径×長さ:φ73.8×121.4mm
質量:615g
F4通しを実現した超望遠ズーム
「Sigma 300-600mm F4 DG OS | Sports」
シグマ、パナソニック、ライカのLマウント、ソニーEマウント対応の超望遠ズーム。リニアモーターHLA(High-response Linear Actuator)による高いAF性能、手ブレ補正アルゴリズムOS2による5.5段の手ブレ補正機能の搭載により、確実に一瞬を捉えることが重要なスポーツフォトやネイチャーフォトにおいて絶大な威力を発揮。遮熱塗装とマグネシウム合金を採用したボディに、新たに搭載されたファンクションリングをはじめとした数々の機能が撮影をサポートする。
FLDガラス6枚、SLDガラス1枚に加え、異常分散ガラスや高屈折率ガラス等を最適に配置した21群28枚の光学設計により、色収差をはじめとした諸収差をズーム全域で徹底的に補正。ズームレンズでありながら、単焦点レンズと同等の極めて高い光学性能を発揮する。
レンズ構成:21群28枚(FLDガラス6枚、SLDガラス1枚)
画角:8.2-4.1°
絞り羽根枚数:13枚(円形絞り)
最小絞り:F22
最短撮影距離:280cm(W) - 450cm(T)
最大撮影倍率:1:6(焦点距離470mm時)
フィルターサイズ:φ40.5mm (リア)
最大径×長さ:φ167×467.9mm
質量:3985g
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