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MSI「Modern 14 F1M」レビュー

日本のビジネスワークをしっかり把握したCore 7ノートパソコン、1.5kgで入出力端子も充実、プレゼン用に180度開閉でコスパ抜群

2025年02月28日 13時00分更新

文● 飯島範久 編集●三宅/ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

 インターフェースは、USB3.2 Gen2 Type-C(映像出力、USB PD対応)×1、USB3.2 Gen1 Type-A×3、HDMI×1、オーディオコンボジャック×1、microSDカードリーダー×1、ギガビットLAN×1を備える。ビジネスユースとしては、海外製品だとUSB Type-Cだけに絞られるケースが多い中、USB Type-Aや有線LAN、HDMIといった日本のビジネスワークにおいて利用頻度の高い端子を備えているところがポイント。USB Type-Cは、映像出力とUSB PDに対応しているので、給電可能なディスプレーならケーブル1本で、デスクワークとモバイルワークを切り替えられる。また、HDMI端子と併用すれば3画面での作業も可能だ。

右側面にはギガビットLAN端子が備わっているので、Wi-Fi禁止のオフィスでもアダプターなしで有線LANへ接続できる。USB Type-A端子があるのもうれしい

左側面にあるHDMI端子で、ディスプレー出力が可能。加えてUSB Type-C端子も映像出力できるので、最大3画面構成で作業できる。USB Type-Cは充電も可能。65W出力ならパフォーマンスを落とすことなく利用できる

付属のACアダプターは小型だが、コンセントと電源ケーブルで接続するタイプ

インテル Core プロセッサー(シリーズ1)採用

 続いて、性能面を見ていこう。CPUはインテル Core プロセッサー 150Uを搭載。10コア(2P+8E)/12スレッドで最大動作周波数は5.4GHz、ベースパワーは15Wとなっている。メモリーは、標準で32GB DDR4だがMSI公認サポート店なら最大64GBまで増設可能だ。ストレージは、M.2 NVMe SSD 1TBと余裕の容量で、これだけあれば早々に逼迫することはない。

「HWiNFO 64」アプリでのシステム情報

ストレージ性能を「CrystalDiskMark 8.0.5」で計測。ミドルレンジの性能だが1TBの大容量なので仕事にプレイベートに使いやすい

 無線LANはWi-Fi 6Eで、Bluetooth 5.3に対応。ステレオスピーカーを底面に備えていて、音の広がりも感じられる。対応ヘッドホンを接続すればHi-Resオーディオでの鑑賞もできる。

 Webカメラはディスプレー上部に備えてあり、画素数は92万。プライバシーシャッター付きなので、物理的にカメラをシャットアウトできるので安心だ。

Webカメラは、プライバシーシャッターを閉めれば、カメラを物理的にシャットアウトできる

 バッテリー駆動時間は、公称値で12時間。動画再生だと6時間なので、モバイルワークでもACアダプターを持たずに半日程度ならフル稼働できる。CPUは性能重視のPコアより省電力重視のEコアが多く、低負荷時やアイドル時の消費電力を抑えてくれるので、比較的バッテリーは長時間持つ。

システム管理アプリ「MSI Center S」がAIで最適化

 MSIが独自に開発したAI機能「MSI AI Engine」を搭載したシステム管理アプリ「MSI Center S」で、ユーザーが利用するアプリによってシステムのパフォーマンスを自動的に最適化してくれる。設定で「AI Engine」をオンにしておくだけでOKなので、ユーザーがその都度設定を変更する必要はない。

システム管理アプリ「MSI Center S」の画面。設定で「AI Engine」を選択しておけば、自動的に最適なパフォーマンスに調整してくれる

 例えば、ゲームをプレイするときはパワフルに、オフィスワークならバランスよく、といった具合だ。バッテリーが少なくなれば、省エネモードへ自動的に移行してくれるが、強制的に消費電力を抑えたいときは「エコサイレント」モードも用意されている。バッテリーを持たせたいときに設定するといいだろう。

「AI LANマネージャー」機能も用意されていて、電波の状況を把握できる。電波の強度を確認できるので、WI-Fiの設置場所やアンテナ調整にも便利

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