AIと6軸ジンバルで動画撮影が無敵レベル! ASUS「Zenfone 12 Ultra」の実力に迫る
2025年02月22日 12時00分更新
ASUSからハイエンドスマホの「Zenfone 12 Ultra」がグローバルで発売になった。台湾で発売されたばかりの実機を触ったのでレポートしよう。
最新最速のSoC「Snapdragon 8 Elite」搭載の高性能スマホ
Zenfone 12 Ultraの主なスペックを見てみよう。チップセットはクアルコムのSnapdragon 8 Eliteを搭載している。ディスプレーは6.78型で解像度は2400×1080ドット、リフレッシュレートは最大144Hzに対応する。フロントカメラは3200万画素を内蔵している。
カメラは広角が5000万画素で物理的に手ぶれを防ぐ6軸ジンバルを搭載。超広角カメラは1300万画素、望遠カメラは3200万画素で倍率は3倍だ。バッテリーは5500mAhで65Wの急速充電にも対応している。
本体サイズは約77×163.8×8.9mm、重量は220gとなっている。防水防塵はIP68に対応、1.5mの深さで30分の使用に耐えられるとしている。側面から見ると、カメラ部分のでっぱりはあまり大きくない。この厚みの中に、レンズが動く物理ジンバル機構を内蔵しているのだ。
本体底面にはこのクラスの製品としては珍しく3.5mmのヘッドフォン端子も備えている。また、SIMカードスロットが中央にあり、USB Type-C端子が端に寄る特徴的なデザインとした。後述するが、これは同じチップセットを搭載するゲーミングモデル「ROG Phone 9」と同じ配置になっている。両者は共通の基盤設計を持っていると考えられる。
本体のカラバリはファーグリーン、サクラホワイト、エボニーブラックの3色。これはサクラホワイト。光沢を抑えた表面仕上げにしている。
エボニーブラックは最もベーシックな色合いだ。前モデルである「Zenfone 11 Ultra」の4色展開より1色減った。
メモリー構成は12GB+ストレージ256GB、または16GB+ストレージ512GBの2モデル。それぞれ台湾での価格は2万9990台湾ドル(約13万9000円)、3万1990台湾ドル(約14万9000円)だ。価格はZenfone 11 Ultraから据え置きだった。
また認証を確認したところ、技適を取得している。ASUSのグローバルモデルは過去製品も技適を取得しているが、日本投入時はFeliCaが内蔵されると予想される。ちなみに、今回レビューしたグローバルモデルにはFeliCaは搭載されていなかった。
ROG Phone 9、Zenfone 11 Ultraとの外観比較
前述したようにZenfone 12 Ultraは2024年11月に発売になったROG Phone 9と基本スペックと本体サイズは同等だ。チップセット、ディスプレー、カメラは同性能で、バッテリー容量だけが異なっている。
カメラ性能は同じだが、レンズの配置は若干異なっている。そのためカメラバンプもROG Phone 9のほうが上下に大きくなっている。
側面の電源ボタン、ホームボタンの位置も同等だが、ROG Phone 9にあるゲームトリガーはZenfone 12 Ultraは搭載しない。ROG Phone 9は左側面にもUSB Type-C端子があるが、これもZenfone 12 Ultraにはない。底面も両者同じデザインで、USB端子が端に寄っているのは本体を横向きに持った時に、充電・給電しながらゲームをしてもケーブルが邪魔にならないようにとの設計だ。
一方、前モデルのZenfone 11 Ultraとの差はカメラのレンズ配置は同じながらも、カメラバンプはZenfone 12 Ultraでかなり小さくなった。背面デザインはZenfone 11 UltraがASUSのノートPCの天板に合わせたAラインを入れていたが、Zenfone 12 Ultraでは中央に「ASUS Zenfone」のロゴを入れたものに変えられている。
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