
え、もう老眼なんですか?
筆者は1986年生まれ。まだ40歳にもなっていないのですが、眼科に行ったところ「老眼」が始まったと診断されました。
老眼は、年齢を重ねることによって目のピント調節能力が低下し、ものが見づらくなることを指します。加齢に伴い、目のピントが合いにくくなるのが原因だそう。
なぜ、発覚したのか。2025年の年明け、仕事中に、やたらと目のピントが合いにくくなったことに気づきました。「もしかして、重い病気だったらどうしよう……」と考えて、眼科でしっかり検査してもらったら、老眼と言われたのです。
「老眼か。重病ではないし、避けようもないし」と安心する一方で、「え、もう老眼なんですか!」と老いを感じて、ちょっと泣きそうにもなりました。30代後半で……? 老眼……? いや、さすがにびっくりです。年齢相応ではあるとはいえ、ダメージをくらいましたよ。
ただでさえ老眼が始まっているのに、瞳が涙でうるんだせいで、ますます世界がぼやけて見えてしまう。それが生きるということなのでしょうか。
しかし、「目が悪くなる」というのは笑いごとではありません。単に疲れ目だと思っていたら、緑内障などの目の病気だった、糖尿病や高血圧といった全身疾患によるものだった……というケースもあります。これを見落としたら、大変なことです。
早期発見には眼科医での定期的な検査が重要です(筆者が老眼を見つけたように)。しかし、高齢者人口の増加に伴う需要増に対して専門医の不足が課題となっているのだとか。
ICTスタートアップリーグに採択されているDeepEyeVisionは、眼科医の検査を効率化する「眼底画像診断支援AI」を開発しているそうです。
目の不調が早期発見できれば
他の疾患とも区別しやすくなるはず
同社によると、瞳孔を通じて眼球内の網膜、視神経乳頭などを検査するための眼底画像を診ることで、糖尿病や高血圧といった全身疾患の早期発見も将来的に可能になるそうです。
目の不調の原因が早期に発見できれば、悪いのは目そのものなのか、それとも他の疾患によるものなのかもわかるわけで、対策しやすくなります。画像診断を支援するAIが普及すれば、検査にあたる専門医の負担も減らせるでしょう。
スマホやPCの画面を見続けることが多い現代の生活。疲れ目やかすみ目になることも多いからこそ、「疲れてるだけかな……」などと油断して重い病気を見過ごすこともあるかもしれません。目の不調にひそむ病気の早期発見が可能なAI、普及が楽しみです。
ICTスタートアップリーグとは?
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令和7年度のICTスタートアップリーグ公募も開始されています。詳細はこちらをご覧ください。
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