G-Master Spear Mini B850Aをレビュー
木材×スチールが激渋! Ryzen 7 9800X3Dも選べる容積26.3L&全高306mmのミニゲーミングPC
2025年02月15日 10時00分更新
140mmファン×2の最強クラス空冷クーラーも選べる
G-Master Spear Mini B850A
は、ミドルタワーPCと比べると圧倒的にコンパクトだ。しかし、内部はMicro-ATXのマザーボードが入るので相応の拡張性がある。
それでいて、巨大な空冷CPUクーラーが搭載できる点もうれしい。試用機では標準構成からNoctuaの「NH-D15 G2」に変更されていたが、十分余裕をもって取り付けられていた。
NH-D15 G2は8本のヒートパイプで2つのヒートシンクに熱を分散し、それぞれを140mmファンで冷やすという、かなりマッシブなデザインだ。
CPUから出た熱をこのクーラーで風に乗せ、背面のPCケースファンですばやく排出するというレイアウトになっている。PCケースは小型だが、このエアフローは一般的なタワー型PCケースと同じ志向だ。
また、奥行きに余裕があるため、アッパーミドル~ハイエンドの大型ビデオカードも余裕で内蔵できる点もいい。試用機では、サイコム独自の超静音ビデオカード「Silent Master Graphics RTX4070 SUPER 12GB」を搭載。厚み70mm、長さ278mmという大型モデルだが、これでもまだ余裕を感じた。
これだけ厚みがあるとビデオカードの吸気が厳しいのではないか、と心配になってしまう人もいるだろう。だが、そこは安心してほしい。底面はメッシュになっているため、冷たい外気を直接取り込めるようになっている。
ちなみに、天面もメッシュ仕様だ。PCケースファンだけに頼らず、自然と熱を外部に排出できるよう工夫されているわけだ。これなら小型PCでも安定運用が期待できる。
通常のPCケースと大きく違う点は、電源ユニットのレイアウトだろう。一般的には背面側の上部、もしくは下部にあることが多いが、前面上部に配置している。
その昔、前面上部は5.25インチ/3.5インチベイの特等席だったが、時代の変化で最近はあまり見かけなくなった。その空いた部分をうまく電源ユニットのスペースに転用することで、無駄のないレイアウトになっている。
なお、電源ユニットはSFXなどの小型品ではなく、通常のATXサイズ。そのため、BTOオプションでは最大1000Wの大容量モデルまで選択できる。ハイエンドビデオカードを搭載したい人でも安心だ。
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