第73回
エヌシキの「テスキーシリーズ」使ってみた
金属板がシャクシャク切れる!金切りバサミ「テスキー」の切り心地がたまらん ✄
2025年02月10日 17時00分更新
薄くても丈夫な金属板は、工作の材料として魅力的。木材やプラ材の替わりに使えれば、より小さく、軽く、丈夫に作れたりします。
しかし、加工が難しいのがデメリット。柔らかいアルミ板、しかも1mm以下であれば、カッターで傷つけて折り取る、という方法もできなくもないですが、ブリキやトタン、ステンレスといった硬い材料では厳しいです。かといって、ノコギリで切ろうとすれば材料が波打ってしまい、使い物になりません。
こういった、薄い金属板を切るに最適な工具が、金切りバサミです。
●意外と種類の多い「金切りバサミ」
金属板を切る機会がないのか、金切りバサミがないから切る機会がなかったのかは定かではないですが、今まで、まともに使ったことがありませんでした。
しかし、100円ショップでブリキ板が売られているのを発見。「え、金属薄板の加工って意外と身近なの?」と驚いたこともあり、チャレンジしたくなりました。
自分が知っている金切りバサミといえば、刃先が少し反っている柳刃のもの。しかし、探してみると直線切りがしやすい形状のものや、倍力機構で軽く切れるものなど、イロイロな種類があります。
今回、エヌシキさんが製造・販売しているテスキーシリーズから、「テスキーC」「テスキーS」「テスキーU」の3モデルを貸してもらえたので、どんなハサミなのか、実際に金属板を切って試してみました。
●「反り上げずに切る」とはどういうこと?
基本となるのが、直線切り専用となる「テスキーC」(実売価格 3360円)。通常のハサミと違い、グリップの延長線上から刃の位置と角度がズレているのが特徴です。
このズレているのがポイント。通常のハサミだと、切った板がグリップに真っ直ぐ向かってきてしまい、手に当たってしまいます。しかし、刃の位置と角度が変えてあるので、真っ直ぐ切り進めても、板はグリップの下へ向かいます。これにより、金属板が手に当たりにくく、安全に作業できるわけです。
もうひとつの特徴は、刃の根元の方にある凹み。この位置は、ちょうど切った板が当たる場所となるため、凹みがなければハサミ本体にぶつかってしまい、板が反り上がってしまいます。これを防ぐため、凹ませて板の通り道を作っているわけですね。
なお、ハサミの左側を通る板は反り上がりにくいですが、右側の板は下に曲がります。とくに板の端は曲がりやすいので、刃の奥まで挿し込んで一気に切るより、先端側で少しずつ切り進める方が緩和される感じでした。
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