帰宅時間、就寝前の時間、放課後の利用が多い
10代は自宅と通学中に趣味・娯楽を検索している(昼間は学校なのでNG)
2025年02月11日 09時30分更新
帰宅時間、就寝前の時間、放課後などに検索
前回は70代シニアの検索事情についてご紹介したが、10代の検索事情はどう異なるのか。ランクエストの10代(15~19歳)を対象とした「情報収集と検索行動」に関する調査(2025年1月)を見ていこう。
1日のうち最も検索する時間帯について聞いたところ、夕方(17~19時)の30.7%が最多で、次いで夜間(20~23時)の23.3%、午後(14~16時)の18%などとなった。学生は学校にいる時間帯の午前中などは少なく、帰宅時間、就寝前の時間、放課後などの利用が多いというわけだ。
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自宅、通学中などに趣味・娯楽、生活関連情報を検索
検索する場所についても聞いたところ、自宅(77.3%)が最多であり、「通学中(電車・バスなど)」(26%)、「外出先(買い物中や移動中)」(9.3%)、「職場(オフィス)」(8.7%)などだった。
自宅は落ち着いて検索ができる場所であり、課題や調べ学習などのほか、趣味や買い物などの調べ物をしていると考えられる。通学中も授業の予習や復習をしたり、外出先の隙間時間、バイト先などでも調べ物をしているようだ。
さらに、どんな情報を検索するか聞いたところ、「趣味・娯楽(音楽、映画、ゲーム、アニメなど)」(60%)、「生活関連の情報(レシピ、健康、家事のコツ、天気予報など)」(24%)、「ニュース・トレンド情報(最新の出来事、話題のトピック、世の中の動きなど)」(22.7%)、「買い物関連の情報(商品レビュー、価格比較、ECサイトの商品情報など)」(18.7%)などだった。
10代は好きなアーティストや作品、SNSで話題になっているコンテンツなどを調べる機会が多い。同時に、普段の生活や社会の動向にも関心を持っており、スマホで商品の評判や価格を調べて購入しているようだ。
学生にリーチしたい場合には、学生が活発な時間帯に、趣味・娯楽や生活関連などの興味を持ちそうな情報と合わせて提供するとよさそうだ。ぜひ参考にしてほしい。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
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