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最近の詐欺メッセージは見分けることが困難です

スマホに直接届くショートメッセージは「警告・報酬・緊急」に要注意

2025年02月06日 07時00分更新

文● せきゅラボ
提供: マカフィー株式会社

詐欺メッセージの特徴をご紹介!

・悪意ある人たちはスマホに直接届くショートメッセージ(SMS)を使ってあなたに詐欺を仕掛けてきます。
・目的はあなたの個人情報や金銭です。
・「警告・報酬・緊急」をにじませるショートメッセージは詐欺師からだと判断して削除しましょう。

スマホに届く危険なショートメッセージ

 悪意ある人たちは、さまざまな手口を使ってあなたに接触しようとします。目的はもちろん、個人情報と金銭です。実在する企業・団体を装って、Webサービスのアカウントや銀行口座、クレジットカードなどの情報を盗むフィッシング詐欺は有名ですが、なかでもスマホに直接届くショートメッセージ(SMS)を通じて個人情報などを盗む手口を「スミッシング」と呼びます。

 ショートメッセージは電話番号でやり取りできるシステムですから、身近な人、もしくはすでに電話番号を登録した覚えのあるWebサービスなどから届くものと思い込みがちです。しかし電話番号は桁数さえ合っていればいつかは正解にたどり着いてしまうものです。このため、実際は見知らぬ詐欺師から届くこともあり得るのです。

 家庭のセキュリティを守る企業・マカフィーの調査によれば、そもそもGoogleの公式アプリストア「Google Play」に潜む不正アプリの6.2%が通信カテゴリーで主にショートメッセージを扱うアプリを装ったものであることがわかっています。そして正規のショートメッセージサービスを使っていても、上記の通り詐欺師から不正なショートメッセージが届きます。

 今回はスミッシングの代表的な例をいくつかご紹介します。あなたに危険が迫っているサインを知っておきましょう。

危険のサインは「警告・報酬・緊急」

 まず前提として、「知らない電話番号から突然届くショートメッセージ全般」に注意が必要です。前述した通り、ショートメッセージは身近な人や登録済みのWebサービスから届くことが多いため、それ以外からのものは基本的に疑いましょう。

 上記を踏まえたうえで、ご注意いただきたいことが3点あります。まずは、「アカウントが制限/停止されるので下記URLから個人情報を入力せよ」という警告文じみたショートメッセージは危険なサインです。銀行口座やクレジットカードなど、もし停止してしまうと日常生活に支障が出るサービスの運営会社を装うことが特徴です。

 次に、「おめでとうございます! あなたは●●●プレゼントキャンペーンに当選しました。つきましては賞品の郵送料金についてご連絡があります」といった、不意に報酬の提供を告げるショートメッセージ。これはいわゆる懸賞詐欺をショートメッセージで展開しているパターンです。賞品送付先・輸送料金の支払いといった名目で、あなたの個人情報や金銭を奪おうとします。

 最後に、「お荷物をお持ちしましたが不在でした。再配達の連絡は下記URLから」という宅配便などを装った緊急連絡系のショートメッセージも危険です。偽Webサイトで個人情報を盗まれるだけでなく、Androidスマホの場合は不正なアプリのインストールを要求されることもあります。通常、宅配業者はショートメッセージで再配達の連絡をすることはありませんので騙されないように。

 上記のような特徴を持つショートメッセージが届いたら、高確率でスミッシングです。詐欺師から届いたと判断して削除しましょう。

 なお、数年前までは海外で使われた文章を直訳しただけの稚拙な内容が送られてくることも多かったのですが、最近はAI技術の進展によって自然な文章が生成できるようになったため、詐欺かどうかを文章で見分けることは難しくなっています。

 ですからスミッシング対策は、「警告・報酬・緊急」をにじませる危険なサインを見逃さないことが重要です。安全なショートメッセージ利用を心がけましょう。

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