【ラパンLCの魅力 その3】
燃費が良く、走りに不満のないエンジン
ラパンLCが搭載するエンジンは、660cc 直3 DOHC 12バルブの自然吸気型。最高出力は52PS、最大トルクは6.1kgf・mと、数字だけを見ると他社軽自動車より非力なのですが、走らせてみると高速道路の合流でエンジンがうなる以外、全然問題ナシ。というのも車体重量が680kgと軽いから。
また、本機には高効率のオルタネーター(発電機)により生み出した電気を、カーナビやエアコンに使う「エネチャージ」機能を搭載しているのですが、そのオルタネーターの負荷が少ないようで、結果的にエンジンへの負担を軽減している様子。ですので、エアコン(クーラー)を全開にしても、走りは軽いままでした。
さらに驚くのは燃費の良さで、公称値でWLTCモード燃費はFFだと26.2km/L、4WDでも24.6km/Lというから驚き。実際に試乗しても街乗りで21.5km/Lを記録しました。ガソリンはレギュラーで、タンク容量は27Lです。この経済性の高さも魅力ですね。
ワインディングロードを楽しみたい、という方には、スポーツモードも用意されています。車体の軽さと相まって、脱兎の如くの走りが楽しめます。
【アルトラパンLCの魅力 その4】
居心地のよいインテリア
明るめの内装にチェック柄のシートは、ほかの軽自動車ではあまり見かけないデザイン。また、上級グレードを選ぶと、車内の空気を清浄化する「ナノイーX」も搭載されています。
ウッド調のダッシュボードが用意されているのも本モデルの特徴。助手席側には引き出しがあり、ティッシュボックスとドリンクホルダーが収められます。
運転席を見ると、メーターは速度計のみ。どこかFIAT「500」に似ているなぁと思ったりも。何より運転席周りにボタンが少なく、説明書がなくても動かせるのは魅力的。最近のクルマはボタンが多くて、すべてを使いこなすまで時間がかかりますからね。
試乗車には7インチのディスプレイオーディオが取り付けられていました。Apple CarPlayとAndroid AUTOに対応していますが、ワイヤレス接続はできない様子。
USB端子はType-AとType-Cを用意。Type-Aはカーナビなどとの通信に使い、Type-Cは充電のみ。シートヒーターが用意されているのもうれしいポイントです。
【ラパンLCの気になるところ その2】
スマホトレイがない
カーナビ代わりにスマホと車両を接続するまでは良いのですが、「スマホを置くに適した場所がない」のはちょっと不便。一応トレイらしきものはあるのですが、スマホがはみ出して走行中に床に落ちることも……。
結局、助手席側の引き出しの中に入れることで解決したのですが、ケーブルがブラブラするなど、あまり見栄えはよくありませんでした。ここは少し改善してほしいところです。
【アルトラパンLCの魅力 その5】
静かで柔らかな乗り味
軽自動車というと、エンジンが唸りをあげて乗り心地が悪い、というイメージを抱くかもしれません。ですがラパンLCは、それとは無縁の「優しい世界」。街中を走る限り、ロードノイズも少なく、またエンジン音も適度に車内に聞こえる程度に抑えられています。
また、乗り心地もソフトで、段差を柔らかく乗り越え、その後の収束も早い印象。いわゆるポヨンポヨンの乗り心地ではないところが上手い!
【まとめ】目的を絞ったことで達成した満足度
総じて「普段乗りに好適なクルマ」という印象のラパンLC。コンパクトで乗り心地がよく、何よりカワイイ。なるほど、女性支持率が高いことに納得させられました。これらはクルマを企画する段階で、ターゲットをしっかり絞っているから。ハマれば、これほど魅力的で、満足度の高いクルマはないでしょう!
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