OMデジタルソリューションズは2月6日、ミラーレスカメラOM SYSTEMシリーズの新機種「OM-3」を発表した。
往年のフィルム一眼レフ「OM-1」のデザインに、最新機能を詰め込んだマイクロフォーサーズ・カメラで、価格はオープンだが、予想価格はボディのみが26万4000円、12-45mmF4.0とのレンズキットが29万7000円で、3月1日発売の予定だ。
フラッグシップの性能を
フィルム一眼のボディに
OM-3の主要性能は、フラッグシップモデルである「OM-1 MarkⅡ」とほぼ同様で、センサーはM4/3の裏面照射型Live Mosセンサーで4:3の2037万画素で、画像エンジンはTruePicXと同じだ。
位相差AFポイントは1053で、人物 / 車、オートバイ / 飛行機、ヘリコプター / 電車、汽車 / 鳥 / 動物 (犬、猫)のAI被写体認識を行なうのもOM-1 M2と同じだ。
異なるのはEVFで、OM-1 M2では576万ドットだが、OM-3では236万ドットになる。また、AEAF追従の連写性能は、電子シャッターでは最高毎秒20コマと同じだが、メカシャッターではOM-1 M2の10コマから、OM-3では毎秒6コマとなっている。
手ブレ補正では、OM-1 M2の8段と異なり、OM-3では中央6.5段、周辺5.5段で、SyncISでは7.5と6.5段となる。
OM-3のボディサイズは約139.3×88.9×45.8mmで重さは496g。OM-1 M2では134.8×91.6×72.2mmの599gなので、横幅はOM-3のほうが4.5mm大きいが、高さは2.7mm低く、奥行きは、グリップ部がフラットなので26.4mmも小さい。重さも103g軽い。
防塵防滴性能はOM-1 M2と同じIP53で、耐低温性能は-10℃である。
デザインはフィルム一眼レフのフラッグシップ「OM-1」を継承し、ペンタ部やボディ両サイドのデザイン、軍艦部のダイヤル配置などは、まさにクラカメテイストである。
レンズマウントの向かって左下(昔のセルフタイマーの位置)には、「クリエイティブダイヤル」を設置。カラー/モノクロ切り替えやアートフィルター、カラークリエイターの選択がメニューを呼び出さずにダイレクトでできる。EVFの右側には「CPボタン」を設置しているほか、ボディ上部の向かって右肩には、静止画/動画/S&Qダイヤルを設置する。
「カラー/モノクロ プロファイル コントロール」は、フィルムを選んで表現の違いを楽しむように、プリセットを選ぶもので、調整もできる。
「CPボタン」では「コンピュテーショナル フォトグラフィ」を呼び出し、ハイレゾショット、ライブND、ライブGND、深度合成、HDR、多重露光などを、ダイレクトに指定できる。
防塵防滴を実現した新レンズ
「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 Ⅱ」
「M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 Ⅱ」
「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS Ⅱ」
小型軽量ながら、防塵防滴を実現した新レンズ。17mmは7万1500円、25mmは6万500円、100-400mmは23万1000円で、すべて3月1日発売予定だ。
17mmと25mmは基本性能は変わらず、17mmではスナップショットフォーカス機構がなくなり、8g軽い112gとなった。25mmは外装がプラスチックから金属となり、19g重い156gとなっている。
100-400mmでは手ブレ補正が3段から、レンズのみで4.5段、Sync-ISで5.5~7段と強化されたほか、前玉がフッ素コートとなり、重さは25g軽い1300gとなった。
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