第70回
抵抗器やコンデンサー、コイルなどの値を一瞬で表示!
"挟むだけ"で抵抗器やコンデンサーの値が測れる「LCR-ST1」を試してみた
2025年01月13日 18時00分更新
電子回路を組み立てるときに間違いやすいのが、抵抗器やコンデンサーなどの値です。ハンダ付けする際に、部品に書かれたカラーコードや数値を読み取って確認すればいいわけですが、桁を間違える……なんてことはよくあります。
例えば抵抗器なら、黄紫赤金と並んでいれば4.7kΩ。しかし、赤をオレンジと見間違えてしまうと、47kΩと一桁変わってしまうわけです。
またセラミックコンデンサーなら、103と書いてあれば10×10の3乗pF。つまり0.01μFですが、桁計算を間違え、0.1μFと勘違いすることは珍しくありません(たまにやります)。
さらに困るのがチップ部品です。抵抗器の場合は3桁の数字で書いてあるとはいえ、文字が小さくて読み取るのが一苦労。ルーペがないと厳しいものも多数あります。
コンデンサーになると数値すら書かれていないため、容量がわかりません。また、フェライトビーズとの違いも分かりにくく、正直、チップ部品単体では区別がつきません。
●では、どうやって調べるのか?
こういった部品の値を調べるのに便利なのが、LCRメーターと呼ばれる機器。デジタルマルチメーターの機能として搭載されていることもあるので、普段から活用しているという人もいるでしょう。
専用の機器では、ゼロプレッシャーソケットに挿し込む、もしくは、テスター棒を当てて調べるといったものが一般的。しかし、チップ部品の場合はゼロプレッシャーソケットだと直接測れませんし、テスター棒を当てるのも結構大変です。
このチップ部品の値を調べるのに便利なのが、今回紹介するFNIRSIの「LCR-ST1」(Amazon価格 5599円)です。どこが便利なのかというと、プローブが一体化されたピンセット型となっている点。そうです、チップ部品を挟むだけで、値が測れるのです!
この製品をテスト用に提供してもらえたので、実際に試してみました。
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