3万円弱とお手頃ではないですが、違いはとても実感します
いいマイクアームはこんなに角度調整しやすくて使い勝手いいのか。Elgato Wave Mic Arm Proを試した
2025年09月08日 16時00分更新
どれも一緒に見えるけど、使ってみると全然違う……。そう思う製品って結構ありますよね。私のなかで如実だったのが、マイクアームです。
マイクアームは価格的にもピンキリで、安くすませようと思っても結構ラインアップが揃っています。しかし、実際に買ってみて思ってたのと違うと感じてしまうと、別に標準のスタンドでいいやと思ってしまい、結局使わないということにもなりかねません。私もその1人で、ノーブランドの安いマイクアームを買ってみたものの、思ったほど使えず、今はそっと押入れで眠っています。
そんな私が目を付けたのが、Elgatoから登場しているロープロファイルマイクアーム「Wave Mic Arm Pro」です。
マイクアーム変えただけでこんな位置調整って楽になるんだ
自宅では同じくElgatoのマイク「Wave Neo」を付けています。Wave Neoは、マイク本体ではなく棒の部分から接続する必要がありましたが、装着していてもWave Neoの重さで勝手に下がることはなく、かといって上下の調整に力がいるわけでもなくすっと調整できます
Wave Mic Arm Proは、スタンドからまず真横に伸びるアームを装着し、それから回転かつ上下に動かせるアームを付ければ完成です。真横に伸びるアーム部分も360度回転するので、駆動域はかなり高いと感じます。
この真横に伸びるアームが便利な点がいくつかあります。まず、ディスプレーをアームに装着する場合だと、マイクアームをディスプレーの下から出すことができます。多くの「への字」なっているマイクアームだと、ディスプレーの上から出すことがほとんどなので、ディスプレーの画面に重なってしまうことが多いです。
Wave Mic Arm Proは、下から真横に伸びて、そこから上下するアームを調整すれば、ディスプレーに重ならない位置からマイクを伸ばすことができます。
また、360度回転するアームのお陰で、使わないときは折りたたんでコンパクトな状態にできます。ゲームではなく仕事を始めとしたマイクを使わない別の作業をしている際に、マイクを邪魔にならない位置でコンパクトに置いておけるのは便利です。
率直に感じたのが、駆動幅の広さ。上下左右に調整できるポイントがとても多いので、任意の場所にマイクを持って行きやすいです。なお、上下に角度を調整できるアームは、六角レンチで締めることでがっちり固定することもできます。
また、スタンドと水平のアームの間には、付属のハイライザーを付けることでより高さを付けることができます。私の自宅では必要なかったですが、もう少しベースに高さがほしいなという場合にも、こちらがあるので安心です。
ちなみに今はElgato Neoシリーズの「Wave Neo」を付けていますが、デフォルトの状態で上下の角度が簡単に調整できて、マイクの重さで沈むこともなく任意の位置でピタッと止まってくれるので、とても重宝しています。マイクの最大荷重は3kgと、結構重いマイクでも装着できるのもうれしいポイントです。
マイクのマウントは、付属の1/4"~3/8" または 5/8"アダプターを付け替えることで、多くのマイクを装着できます。また、マイクだけでなくカメラを装着するのもあり。ただし、購入時に自身が所有しているマイクやカメラが対応しているかは、チェックしておいたほうがいいでしょう。
オールメタル製で見た目もいい!
Wave Mic Arm Proは、オールメタル製となっています。耐久性にも一役買っていますが、なにより高級感を感じる質感がいいです。テカテカと光っているわけではなく、マットでシックな感じなため、パソコンデスク周りのデザインにコダワリたい人にもオススメできます。カラバリはブラックとホワイトの2色あるので、こちらも好みやトータルデザインに合わせて選ぶといいでしょう。
ちなみに、クランプ部分やアームの付け根部分には、Elgatoのロゴマークが施してあります。Stream Deckといった製品が人気のためElgatoというブランドは、ゲーマーやストリーマーには周知のデバイスのメーカーとなってきました。
そのため、Elgatoのロゴが付いているというのは、個人的にはテンション上がります。ゲーマーの友人に「お、Elgatoじゃん」なんて言ってもらえたらなおさらです。あと、クランプ部分は保護パッド付で、机がなるべく傷つかない配慮もされています。クランプは最大60mmまで開口可能なので、結構厚めの机に設置できるのもうれしいですね。
こんな人にオススメ!
Wave Mic Arm Proの価格は、Amazonの価格で2万5480円(9月8日現在、通常価格は3万2978円)からと、リーズナブルなマイクアームと比べると少しお高めです。しかし、質の高さや調整のしやすさを考えると、マイクアームでしっかりとゲームプレイの質を上げたいという人にとってはぜひ検討してみてほしい製品です。
また、仕事とゲームを同じ机でやっていて、ゲームプレイではガッツリ、仕事中はそんなにマイクを使わないという、テレワーカー兼ゲーマーの人にもオススメです。私は仕事で使うデバイスと、ゲームで使うデバイスは分けてます。例えばキーボードだと、仕事中は静音なロープロファイルのキーボードを使っていますが、ゲームをするときはバリバリメカニカルなキーボードでやっています。
そうなると、結構机にスペースがなくなるので、マイクアームに設置しておけるのは、省スペースになってとても助かっています。あと、机の幅が狭くてディスプレーの後ろ、机の奥側に設置して、ディスプレーの下からとおしたいという人にもピッタリではないでしょうか。
そのほか、マイクだけでなくカメラを設置するためのマイクアームを探している人にも最適だと思います。質がよくて使い勝手もいいマイクアームを探している人は、Wave Mic Arm Proをチェックしてみてください。
| Wave Mic Arm Proの主なスペック | |||
|---|---|---|---|
| 重量 | 約2kg | ||
| 最大荷重 | 3kg | ||
| アームリーチ | 750mm | ||
| 垂直回転 | 上70度/下50度 | ||
| 水平回転 | 360度 | ||
| アーム下部までの高さ(ライザーなし) | 60mm | ||
| アーム下部までの高さ(ライザーあり) | 100mm | ||
| デスクランプ開口幅 | 最大60mm | ||
| ネジマウント | 1/4" | ||
| スレッドアダプター | 3/8"または5/8" | ||
| 同梱物 | 本体、追加ライザー、1/4"~3/8"、1/4"~5/8"アダプター、六角レンチ、クイックスタートガイド | ||
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