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Androidから脱却のファーウェイ独自スマホOSと現行版の違いを見る

2024年12月29日 12時00分更新

HarmonyOS NEXT搭載の「HUAWEI Mate 70 Pro+」

ファーウェイの次世代OSを一足先に中国で体験

 ファーウェイのスマートフォン向けOSは、2025年から次世代の「HarmonyOS NEXT」へ順次切り替わっていきます。2024年11月に発表された「HUAWEI Mate 70」シリーズは、一部モデルに同OSがプリインストールで販売されます。

 中国のファーウェイストアに同OS搭載モデルが展示されていたので、従来の「HarmonyOS 4」との違いをチェックしました。

ファーウェイストアにはHarmonyOS NEXTプリインストール機も展示

 まずは標準の待受画面から。両者の違いはほとんどわかりません。アイコンのデザインが一部異なっているくらいです。新OSになってもユーザーインターフェースはほぼ同等です。

Mate 70 Pro+、HarmonyOS 4.3(左)、HarmonyOS NEXT(右)

 内蔵アプリの使い勝手は大きく変わりません。純正ブラウザーもUIが若干変わった程度で、使い勝手は同等でした。

内蔵ブラウザーはほぼ同等

 カメラのUIも同等でしたが、撮影した画像の詳細表示画面は大きく変わっています。従来はカラーヒストグラムを表示させると写真の上に重なってしまっていましたが、HarmonyOS NEXTでは写真の下に表示され見やすくなりました。

写真の詳細表示は変わった。HarmonyOS NEXT(右)はヒストグラムが見やすい

 また設定画面を開いたときに、スマートフォンの詳細もHarmonyOS NEXTではアカウントのすぐ下をタップして開くことができます。従来は下までスクロールさせて「この端末」を開く必要がありました。

HarmonyOS 4.3(左)、HarmonyOS NEXT(右)

 詳細画面はこちら。

HarmonyOS 4.3(左)、HarmonyOS NEXT(右)

 HarmonyOS NEXTは現時点では対応言語は中国語(簡体字・繁体字)や英語など、数ヵ国語のみです。現時点では日本語のキーボード入力はできず、音声入力だけになっています。おそらく2025年に入ればアップデートで対応してくれることでしょう。

HarmonyOS 4.3(左)は日本語など他言語対応。HarmonyOS NEXT(右)は数ヵ国語のみ

 そしてHarmonyOS NEXT対応アプリの数もまだ多くないようです。ファーウェイのAppGalleryにはグローバルのメジャーなアプリは少ないものの、マイクロソフトのアプリは比較的揃っています。ところがHarmonyOS NEXTのAppGalleryで「Microsoft」で検索してもアプリは出てきませんでした。OneDriveなどの対応にはまだ時間がかかるようです。

HarmonyOS NEXTのAppGallery(右)には現時点でMicrosoftのアプリはなかった

 現時点ではHarmonyOS NEXTはまだベータレベルであり、これから徐々に機能も拡充されていくでしょう。正式版のリリースを待ちたいところです。

HarmonyOS NEXTの今後に期待

筆者紹介───山根康宏


 香港在住の携帯電話研究家。海外(特に中国)のスマートフォンや通信事情に精通。IoT、スマートシティー、MaaS、インダストリアルデザインなど取材の幅は広い。最新機種のみならずジャンク品から100万円のラグジュアリーモデルまであらゆる携帯電話・スマートフォンを購入する収集家でもあり、その数はまもなく1800台に達する。

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